SCPA-JP-00222 報告書

アイテム番号: SCPA-JP-00222

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00222は、埼玉県にあるSCPA財団の所有地である「飛鳥音の森」として指定され、現地にSCPA財団の職員が常時常駐し、外部の人員の立ち入りは禁止されています。
SCPA財団職員は週一回、SCPA-00222の様子を観察し、メンテナンスを行う必要があります。SCPA-00222は、自然の成長率が遅いため、傷ついた樹木を直ちに補修しなければなりません。SCPA-00222は、周囲には違和感を与えないよう、森の外側からは山林として見えるように、管理を必要とします。

SCPA-00222の捕獲や強制的な削除は禁止されており、自然の成長のままに放置される必要があります。SCPA-00222が外部に広まる可能性があるため、周囲の林業利用は禁止されています。

説明:
SCPA-JP-00222「飛鳥音の森」は、埼玉県の奥地に位置する、その場所を知るものだけがたどり着ける地点にある森林です。SCPA財団が発見し、収容している後に、SCPA-JP-00222として指定されました。

SCPA-JP-00222は、外見上は通常の森林と変わりありません。しかし、SCPA財団が行った調査によると、SCPA-JP-00222の中には、「不思議な声(飛鳥音)」が存在しています。
SCPA-JP-00222内部の「不思議な声」は、調査に赴いた財団員たちの意識に「浸透する」ものです。その現象は、飛鳥音を聞いた人物に深い感銘を与え、深い感情を呼び起こします。

この音には、うつろいやすい感情を持つ人間ほど強い影響を受けることが分かっています。そのためSCPA財団では、特に財団員の中において、SCPA-JP-00222への影響に弱い人物には立ち入りを禁止しており、SCPA-JP-00222への影響に強い財団員のみがSCPA-JP-00222内に立ち入れます。

SCPA-JP-00222で生じた影響は、いわゆる「心霊現象」に近く、SCPA財団の目的に合致するものではありませんが、SCPA-JP-00222に対して行う実験は現在も継続されています。

追加情報:
SCPA財団がSCPA-JP-00222を発見した当初、住人がいると考えられていました。

SCPA-JP-00222についての調査が進むにつれて、SCPA-JP-00222の中には、何らかの未知な力が存在しているのではないかという疑いがあるようです。しかし、それが何であるかは未だ不明確です。

SCPA-00222の影響は周辺住民に及び、SCPA財団はその影響力を縮めるため、周辺道路及び周囲の民家と立入禁止区域の割り出しを進めています。

参照文献:
SCPA財団　レポートJP-00222

機密度のレベル:
Confidential

注意事項:
SCPA財団職員は、SCPA-JP-00222に立ち入る前に、販売店や北海道場所などで特殊コードを登録し、SCPA-JP-00222への影響に強い人物についてはSCPA-JP-00222への立ち入りが禁止されます。

自然環境に配慮し、SCPA-JP-00222内には外部から持ち込まれた素材は使用せず、傷ついた樹木は徹底的に補修する必要があります。

記録番号:
Incident Report-JP-00222-01

報告者:
SCPA財団 研究員 天野 彰

承認者:
SCPA財団 長官 鮫島 彰人