特別収容プロトコル:

SCPA-00358は、極めて危険な異常性を示すため、搬入された時点で高いレベルの施設で保管されなければならない。SCPA-00358の入り口は、二重の自動扉を伴っている主要な入り口前にあり、SCPA-00358に入る前に承認を得ることが必要である。

SCPA-00358の設置場所は、24時間の監視下に置かれ、可能な場合は防音室に保管される。SCPA-00358の操作は、Site管理チームとSCPA-00358の正式許可を受けた慎重かつ有能なエージェントに限定される。SCPA-00358が不適切に使用された場合は、緊急事態プロトコル5-A「ブレインドレイン･非常停止」を実行する必要がある。
制御できないSCPA-00358の発生を許さないため、SCPA-00358の入力電源は、いつでも細心の注意を払って管理する。SCPA-00358が24時間稼働する必要がある場合、専用の発電機を使用してSCPA-00358が常に電力供給を確保できるようにする必要がある。
SCPA-00358を使って脳波信号を取得したデータは、入力時にSCPA-00358に接続された多層セキュリティシステムを介してサイトの内部ネットワークに送信される必要がある。SCPA-00358に保存された脳波信号を取得するデバイスを許可するには、指定されたキーを使用して認証する必要がある。発見された脳波データに対する保存、整理、および公開は、Site管理委員会によって明確に承認されなければならない。

説明:

SCPA-00358は、ヘッドマウント式脳波センサーとその信号を処理するコンピュータのセットアップからなる電子機器である。SCPA-00358は、脳内のデータをコンピュータに送信することで、情報を処理するための「バックエンド」インタフェースを提供する。

SCPA-00358を使用することで、個人の脳は瞬時にサンプリングされ、全体像が再結合されることができる。このため、SCPA-00358を介した情報収集が可能である。SCPA-00358は、脳の摂動に関連する現象を発見するために使用されることがよくある。

SCPA-00358の操作によって、潜在意識が直接アクセスされることがあり、それに続くエラーや副作用を引き起こす可能性がある。SCPA-00358と同様に、前向きなフィードバックを伴って、脳波の振幅変動を直接操作することもできる。SCPA-00358を使用した脳波の取得手法の中でも、この手法は特にハイリスクであり、慎重な運用が必要である。

SCPA-00358は、特別な期間中に特別な許可を受けたエージェントにのみ許可され、それ以外の人がSCPA-00358を使用することは禁止されている。SCPA-00358が使用される際には、必ず特別な計画申請を提出し、Site管理委員会が承認している場合にのみ使用することができる。また、SCPA-00358の使用中に発生した事故に関する取り決めが強化されている。

SCPA-00358の開発元は不明で、2018年7月28日にSCPA Foundationが収容するまで外部組織によって使用されていたと思われる。SCPA-00358は、様々な市販の脳波センサーよりも効率が高く、精度が高いことが報告されている。

SCPA-00358は、特にエージェントの戦闘訓練やカウンターテロ作戦に使用されることが多く、本セットを使用することによって、エージェントの脳波情報やそれに関連する運動反応を確認することができる。SCPA-00358はまた、暴走状態の人員の心理治療や、強化訓練中にエージェントの個人的トレーニングのために、一部のエージェントによって使用されている。

過去にSCPA-00358を使用した人員の一部は、SCPA-00358を使用後に記憶喪失や、異常な感覚・幻覚などの影響を受けたと報告されている。よって、SCPA-00358の使用中には、適切な保護をすることが重要であるとともに、SCPA-00358が使用された後、平常状態の確認を行うことが必要である。

SCPA-00358に接続された多重セキュリティシステムには、SCPA-00358から得られた情報に対する安全なアクセスを提供するための125の異なる制限がある。SCPA-00358で取得された情報を公開するためには、Site管理委員会承認のもとで正式な申請を行う必要がある。また、SCPA-00358は、特にセキュリティが重要であるため、Site-81の高度な監視システム内に保管する必要がある。

以上SCPA-00358の使用によって、偽陽性（適切でない反応が発生すること）や偽陰性（必要な反応が生じない場合）が発生する可能性がある。それゆえ、SCPA-00358の設計には、より正確な試験結果を提供するための脳波信号フォーマットを開発する基礎的な研究が必要であると考えられている。

SCPA-00358を使用したデータ収集には、些細な物理的、電子的誤差があふれており、それらを排除する必要がある。フィードバック機能の使用中、SCPA-00358は、過剰な刺激によって実行可能なプロトコルの数を制限するように設計されている。SCPA-00358は、活発な反応が現れた場合には、すぐに安全停止できるように、信号処理の速度や強度の上限値を設定する必要がある。

SCPA-00358を中心に使用されるVR(バーチャルリアリティ)技術は、非常に危険を伴うと言われている。多くの場合、VRテクノロジーは三次元フィールドを使用しており、実際の3D空間のニューラルインタフェースを持つSCPA-00358の影響を管理することが困難である。このため、SCPA-00358を介したVR技術を使用する場合は、SRAプロトコルおよび有能且つ訓練されたエージェントによって管理する必要がある。

SCPA-00358の関連する技術によって、脳波をシミュレートすることが可能になった。異常信号を観測するだけでなく、人工的に脳波を生成することによって、刺激感を提供することができる。SCPA-00358を介した独自の実験によって、実際に取得したデータは、自然な脳波と同じであることが確認された。しかし、この方法には、脳波の複雑な相関と高いマージンの実践的な問題があり、この効果が永続するかどうかは確信が持てないため、これは最終的に証明される必要がある。

補遺:

SCPA-00358の使用に関する最近の研究では、SCPA-00358が脳神経の記憶および情報処理に関係する情報を解読し、精度を上げることができることがわかった。これにより、SCPA-00358が認知症などの神経学的疾患の患者の治療に役立つ可能性があることが指摘されている。

また、SCPA-00358を使用した人数の一部は、死亡または長期にわたる後遺症により、利用停止後に経済的な賠償を求めたことが報告されている。これにより、SCPA-00358には高い法的地位が認められており、SCPA-00358を使用することは、強力な証拠と科学的心理治療の体系的アプローチとともに慎重に行う必要がある。

注意事項:

1. SCPA-00358は、Site管理委員会の承認がない限り、使用できない。SCPA-00358は、許可されている人物によって正しく監視されなければならない。

2. SCPA-00358は、使用される際には最高の安全規定が必要である。運用中に不適切なデータを処理することは避ける必要がある。SCPA-00358の不適切な使用は、意図せぬ事故や副作用を引き起こす可能性がある。

3. SCPA-00358は、特別な施設と訓練を必要とします。SCPA-00358の使用が適切に理解されていない場合、使用中に危険が生じる可能性がある。SCPA-00358を使用する人物は、運用に関する透明で特化した訓練を受ける必要がある。

4. SCPA-00358には、単一のユーザーに関するデータを含めることができるにも関わらず、同時に複数のユーザーのデータを収集する場合がある。いかなる場合でも、こうした多様なデータの収集には、データ収集と管理を行う合法的かつ適切な目的性が必要である。

5. 緊急事態プロトコル5-A「ブレインドレイン･非常停止」が必要になった場合には、以下に記載の禁止事項を遵守しなければならないことに注意してください。SCPA-00358は、直接電源を止めることができず、非常停止手順の実行ができない場合は、Site管理チームに連絡して経路的に分離する必要がある。

記録番号:
SCPA-JP-00358

報告者:
SCPA Foundation特別調査部門、調査員[REDACTED]

承認者:
SCPA Foundation内の適切な機関によって承認納入されました。