特別収容プロトコル:

SCPA-JP-00470は、安全のために24時間カメラ監視下に置かれている実験室内で保管することが義務付けられています。SCPA-JP-00470には常時電力を供給するための代替ソースも設置されています。SCPA-JP-00470を保管する実験室は、原則としてSCPA-JP-00470以外のオブジェクトの保管は禁止されています。

SCPA-JP-00470へのアクセスには、特別認可が必要であり、SCPA-JP-00470の安全性を評価した専門家の立ち会いの下にのみ、SCPA-JP-00470へのアクセスが許可されます。SCPA-JP-00470に関する業務を担当する職員には、特定の手順を厳守することが求められます。

SCPA-JP-00470が突然的に何らかの異常を示した場合には、直ちに保管場所から運搬され、分析するための分離された空間で慎重に検査されます。SCPA-JP-00470は、直接触れたり、非常に近い場所に接近することは禁止されています。

説明:

SCPA-JP-00470は、外見は普通の窓と変わりありません。しかし、SCPA-JP-00470に拡大鏡を使用すると、覗き込むと幾つかの奇妙な異常が確認されています。SCPA-JP-00470は、窓ガラスの内側部分に刻印されたレリーフに偏った色彩的な模様により、その形状が崩れているように見えます。模様は、中世の聖堂に見られるような暗い風景を描いており、窓辺に描かれた人物像が全身が無骨で異形のように描かれていることが視認されます。

SCPA-JP-00470を通して外を見ると、見えるのはいつも夕暮れに類似した世界で、不安を感じるような目眩がします。風景は多様で、場合によっては異星の攪乱した灰色の滝や、森が突如として灰の影の中に姿を消すような、それらしくないものが写っていることもあります。窓を通して見える風景はリアリティがなく、そんな風景の中で奇妙な生物の形態や悲惨を象徴させる紋様が描かれています。SCPA-JP-00470から吸い込まれた空気は、大理石の部屋にプールされ、化学合成も取り扱われ、それを直接呼吸することは禁止されています。

SCPA-JP-00470によって生じる誘惑に対処するために、窓には自動的に鎖が付けられ、電気的なスイッチやタイマーが使われています。SCPA-JP-00470に固定されたカメラは、筋金入りの自己学習AIが開発され自動的に分析し、安全を監視しています。常時監視されているため、窓の異常な検出は最も早期の段階で対処されます。

SCPA-JP-00470に対する最近の研究により、SCPA-JP-00470からの窓を通じての特定の視覚刺激が、知覚の異常や記憶の混乱を引き起こす可能性があることが示唆されています。さらに深刻なことに、SCPA-JP-00470と接触した職員は、眼精疲労や深刻な睡眠障害、または、その他の神経系障害を発症する傾向があるとの報告があります。

SCPA-JP-0047が簡単ではない理由は、この異形の窓が引き起こす効果がまだ不明確であることが挙げられます。SCPA-JP-00470の影響がまだ不明なため、強い影響をもたらす可能性、またはSCPA-JP-00470が率いる未知の危険についての意見の最小共通点を確立することが非常に難しいため、SCPA-JP-00470の収容プロトコルには十分な調整が必要です。SCPA-JP-00470がもたらす脅威のその性質を考慮すると、SCPA-JP-00470の引き起こす影響のデータを継続的に集めることが推奨されています。SCPA-JP-00470からの継続的なデータの収集と分析は、SCPA-JP-00470の研究と適切な管理において極めて重要な役割を果たします。SCPA-JP-00470から放出される放射線は、非常に急激に変化し、特別なシールドなしには望ましくない放射線のレベルを示すことがあります。SCPA-JP-00470へのアクセスは、漏洩がある場合に備えて、高い放射線被曝防護設備が必要です。SCPA-JP-00470から放出される放射線は、HPGe検出器及びWBC検査モニターによって監視されています。

SCPA-JP-00470は、細胞毒性を示す物質の放出を引き起こし、SCPA-JP-00470にさらされた生物は、極めて高い確率で突然死することがあります。SCPA-JP-00470への接触を許可された職員は、必ず保護用のスーツを着用しなければならず、勤務中にSCPA-JP-00470に身を投じることは固く禁止されています。

以上の情報から、SCPA-JP-00470の窓から漏れ出す影響は、通常のレベルを超える危険性があると判断され、SCPA基金によって厳格に管理されています。さらに、SCPA-JP-00470に関する研究実験や、実験に使用される器具は、SCPA-JP-00470との接触が完全に防がれるように、十分な注意と多重保護された実験室で行われなければなりません。SCPA-JP-00470への接触のための特定の要件を満たすのは、SCPA-JP-00470に含まれる脅威の種類が不確定であり、SCPA-JP-00470が侵入者に対して強い影響を与える可能性があるからです。

補遺:

SCPA-JP-00470の分析の結果、SCPA-JP-00470がシリカから成っていることが判明しました。シリカは、ガラスやセラミックス、またはコンクリートのもととなる化合物であり、SCPA-JP-00470が外部から物理的に攻撃を受けても、SCPA-JP-00470の損傷やメンテナンスが、通常のガラスよりも難しいことが分かりました。

SCPA-JP-00470が最初にSCPA基金の注意を引いた出来事は、現地の住民がSCPA-JP-00470から聞こえてくる奇妙な音に気付いたことからです。その後の調査により、SCPA-JP-00470を見たときの視覚効果が徐々に現れ、聴覚やその他のスピーチ上の感覚に影響を与えることが判明しました。SCPA-JP-00470に接近すると静電気が発生し、SCPA-JP-00470に対して感情的な反応を引き起こすことがあります。

SCPA-JP-00470の影響に関する研究は現在進行中であり、SCPA基金は引き続き、SCPA-JP-00470の関連情報を保有している研究機関や学者からの貢献を期待しています。SCPA-JP-00470は不可解で、複雑な組織であるため、SCPA以外の関連機関からの情報や提言にもオープンになっています。SCPA-JP-00470を使って行われた研究の成果には、SCPA個体が抱える問題や関連するリスクについて、SCPA基金が使用しやすい形で公表されることが期待されます。

注意事項:

SCPA-JP-00470はそれ自体が不吉なアノマリーであるため、SCPA-JP-00470が生じる異常に対処するために、高度な注意が必要です。以下の注意点を確認してください。

1. SCPA-JP-00470を直接見ることは禁止されています。SCPA-JP-00470から光が透過する中で、異常な化合物が生成されるため、防毒マスクを着用していても、以下の症状が生じることがあります。

   • 滑らかな幻覚
   • 汚染された思考
   • 錯乱
   • 意識喪失
   • 神経系障害

2. SCPA-JP-00470に入退室するには特殊な許可が必要であり、入退室時には必ず防護服と防毒マスクを着用する必要があります。

3. SCPA-JP-00470を取り扱う際は、実験場所有の総責任者に報告し、SCPA-JP-00470の状態を評価するための新しい実験手順を作成する必要があります。どのような状態が報告された場合でも、すぐに実験を停止する必要があります。

4. 実験室にアカセスする際は、門の前に警備員が配置され、警備員はSCPA-JP-00470について学習し、それを無効化できる特殊な兵器を持っている必要があります。

記録番号:
SCPA-JP-00470

報告者:
█████ ████████ (Level 3 Researcher)

承認者:
█████████ (Level 4 Senior Researcher)