特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00475「火鉢婆さん」は収容可能な範囲を超える力を発揮することが分かっています。このため、SCPA-JP-00475を収容する施設の構造には特別の注意が必要です。

SCPA-JP-00475を収容する施設は、不必要なスプリンクラーシステムや消火設備を設置しないようにしてください。SCPA-JP-00475が触れる水分や湿度が高いところは避け、完全防水施設となっている必要があります。また、SCPA-JP-00475を単独で収容することが求められます。他のSCPAとの混合収容は厳禁です。

SCPA-JP-00475の常時監視が必要であり、特に密度の高い空間では高圧電流を流して防止する必要があります。SCPA-JP-00475をいかなる条件下でも温度30℃以下に保つことが重要であり、素早い冷却システムを備えている必要があります。SCPA-JP-00475が2日以上30℃を超える温度にさらされることは絶対に避けなければなりません。

SCPA-JP-00475は人工的な環境下での推定耐久期間があまりないため、SCPA-JP-00475の分割や分析は機械によって行うよう指示します。SCPA-JP-00475の扱いには専門教育を受けた職員を配置し、予防措置が常に行われるよう注意してください。

説明:
SCPA-JP-00475「火鉢婆さん」は、日本妖怪の一種である「陰火(かげび)」が真火(まほう)を取り込んだ後に人間界に現れる姿をしています。

SCPA-JP-00475は外観は老婆っぽく、歪んだ笑みを浮かべた不気味な表情をしています。何よりも目立つのはSCPA-JP-00475の両手に持っている「火鉢」で、普段は明滅しながら現れ、炎とともに青白く輝いています。SCPA-JP-00475は、何の変哲もない属性を持った器物であると考えられますが、不思議な力を持っており、実際に顕現する際にはその炎によって超常的に激しく輝くことがあります。

SCPA-JP-00475の特異な能力は、人間性を持ったものに対して強力な炎攻撃を展開することです。この攻撃は煙、灰、高温の火花などを撒き散らし、周囲を一瞬で支配下に置くことができます。この攻撃によって周辺にある物体は炭化、燃料投入による火花を引き起こすため、周辺に引火する可能性があります。

SCPA-JP-00475の攻撃を防御するため、特殊な防護服が必要であります。防護服は、SCPA-JP-00475が攻撃を展開するための高温炎から完全に防御するケブラー製のシールドを装備する必要があります。攻撃が完全に防御されない場合、SCPA-JP-00475との接触によってエージェントは熱傷を負うか、致命傷を負う可能性があります。

SCPA-JP-00475を感知するためには、独特な青白い光と熱が特徴となります。また、SCPA-JP-00475に影響を与えることができるものとして、鉄、マグネシウム、セラミック、カーボンなどの特定の物質があり、これらの物質はSCPA-JP-00475の攻撃を吸収、消耗またはキャンセルすることがあります。

SCPA-JP-00475「火鉢婆さん」には、幻想的な出現方法と、地方の伝承と都市伝説を組み合わせた特異な性質があります。

SCPA-JP-00475が出現する正確な時間や場所は不明で、不定期的であり、暴力行為や急襲行為を引き起こします。SCPA-JP-00475は、住宅地に現れ、人々に身を隠すことを求めます。SCPA-JP-00475は、怒りが過ぎると、人々を圧縮したような状態にして、地表に留まらず、空中を旋回することもあります。このような時は、直ちに外部への情報流出防止措置を取る必要があります。

SCPA-JP-00475は、山岳地帯や森林地帯などのの大自然がある場所でも現れるとされており、これまでに多数の目撃情報が確認されていました。また、SCPA-JP-00475の伝承自体は、日本の山岳地帯や森林地帯を中心に広く信じられ、説話や民間伝承などに記されています。

SCPA-JP-00475の範囲に立ち入る興味本位の者やSCPA-JP-00475の行動を記録しようとする者がいる場合、クラスD職員の特殊班を捜査に派遣する必要がります。SCPA-JP-00475がデータの流出などを引き起こしえる可能性があるため、機密事項として処理される必要があります。

SCPA-JP-00475には独自の行動パターンがあり、SCPA-JP-00475-1、SCPA-JP-00475-2から形成される二次生命体「火物人(ひものちゅう)」を従えることがあります。SCPA-JP-00475-1は、SCPA-JP-00475の「火鉢」を運ぶ役割を持ち、SCPA-JP-00475-2はSCPA-JP-00475を攻撃する場合や、異常行動を監視する場合は通常は無機物として存在しますが、収容施設の外部にいることがあるため、適切な手順が求められます。SCPA-JP-00475が発生するプロセスは、SCPA-JP-00475の現れる位置や周辺の環境によって異なりますが、基本的には、SCPA-JP-00475の発生は、少なくとも10分間の集中的な暴風雨、雷、稲妻、雹、高温、低温、霧、巨大な地震などの超自然的な現象によって引き起こされています。

SCPA-JP-00475の発生も同様に、特定の条件下で生じるものであり、SCPA-JP-00475の現れる季節や気象条件は不明ですが、日本の一部地域では特殊な天候条件によってSCPA-JP-00475が現れたという報告があるため、研究が必要です。SCPA-JP-00475は、夏から冬の季節にかけては特に活発になり、その時期には注意が必要です。

SCPA-JP-00475の素性についてははっきりとしていませんが、SCPA-JP-00475が出現する地域は一般的にどこでも天候が荒れ、異常気象が発生しやすいため、SCPA-JP-00475がその地域で発生率が高くなる傾向があります。SCPA-JP-00475を調査する場合、残りの深層まで採掘が必要であり、出現場所が不明確であることから、作家の想像力によって生まれたといわれています。

SCPA-JP-00475の観察および分析のために、20年以上もの研究が集積されていますが、SCPA-JP-00475の前兆や特性に関しては根本的なものは明らかになっていません。SCPA-JP-00475に対する研究を行うために、科学者や専門家の研究と協力が必要です。

SCPA-JP-00475に対する研究結果に基づいて、SCPA-JP-00475の出現を制御するための方法、SCPA-JP-00475と行動することで実用的な能力を得ることができる特殊な装備、SCPA-JP-00475の特性についての考察など、さまざまな成果が生まれました。SCPA-JP-00475の収容ポリシーを改善することで、SCPA-JP-00475が引き起こす事故リスクを減らし、機密性を維持することができます。

補遺:
SCPA-JP-00475の研究の進展により、SCPA-JP-00475は日本国内において、特定の地域での現象であることが確認されましました。SCPA-JP-00475は、特に北海道、東北地方、関東地方、近畿地方などの冬季に集中して出現していることが多いことが発見されました。

また、SCPA-JP-00475は、特定の人格や生物と結びつく傾向があるとされています。SCPA-JP-00475が出現すると、人々に異常な恐怖心を抱かせることが多く、それがSCPA-JP-00475と関係するとされる説話や伝説が整備されてきました。このような説話や伝説は、しばしば地域の文化、信仰、神話と深く結びついています。

SCPA-JP-00475の出現が確認された場合、決定的な情報を収集し、SCPA財団が管理するSCPA-ES(灵异事象・侵蚀性活動特異点)分類装置と分類し、必要な収容手順を講じる必要があることを強調します。SCPA-JP-00475は一般市民

注意事項:
SCPA-JP-00475「火鉢婆さん」は非常に危険であるため、SCPA財団エージェントはSCPA-JP-00475に対して十分な尊重と注意を払って行動しなければなりません。SCPA-JP-00475に対し、筆記具、火気、電池、携帯電話など、人工的に発電するものを所持することは禁止されています。

SCPA-JP-00475と接触することは非常に危険であるため、SCPA-JP-00475に対してあらゆる形態の接触は厳禁とされています。SCPA-JP-00475が現れた場合、直ちに警告し撤退するための観測カメラが必要です。また、SCPA-JP-00475を観察する際には遠隔操作ロボットの使用が最も望ましい方法となります。

SCPA-JP-00475は大変防弾性が高いため、一般的な種類の弾道弾を使用した攻撃に対しては無効になる可能性があります。SCPA-JP-00475は形態を変化させることができるため、出現する前にSCPA財団エージェントを混乱させ、以前と同じ外観でも異なる動きをすることがあります。これを防止するために、周囲の状況に応じた適切な対処を行うことが必要です。

SCPA-JP-00475との接触で感染することや、SCPA-JP-00475が環境に与える影響については生命、財産または地域社会に損害を与える可能性があるため、これらのリスクをできるだけ無くすことが求められます。SCPA-JP-00475は危険なアノマリーであるため、適切かつ厳密な手順と規制が必要です。

記録番号:
SCPA-JP-00475-R

報告者:
SCPA-JP研究部門 レベル3研究員 山口慎次

承認者:
SCPA-JP財団長 安藤真己