特別収容プロトコル:
SCPA-00622は、神社の境内に設置された社殿内に位置する石畳の上に現れます。SCPA-00622は人工物であると思われますが、何らかの原理によって人工物でできたものを模倣し、独自の力場を生成しています。SCPA-00622の影響を受けた者は、翌日以降1週間以内に必ず該当する夢を見、その内容が完全に特定できるため、報告が義務付けられています。
SCPA昼夜問わず、3人以上での監視を実施し、触れることを禁止し、近づくにも備え、受付所からの琵琶湖を臨む立位置に位置される觀察所より、SCPA-00622を常に監視する必要があります。また、1週間以内にSCPA-00622影響されたSCPA関係者は、監視され、夢の検査が責任者によって実施される必要があります。SCPA-00622に近付いてSCPAに触れた者は、2週間のサイト作業禁止処分を課し、プロトコル違反の場合は、直ちに警備員により監禁する要件があります。

説明:
SCPA-00622は、滋賀県大津市に位置する「猫神社」に設置された神社の境内に存在します。SCPA-00622は、柔らかい青色の光を放ち、その光は正立像として知られる形で常に観測されます。また、SCPA-00622に近づくと、その光がより強く輝き、その輝きは人々を精神的に惹きつけるため、不注意な者によってSCPA-00622に接近する危険性があります。

SCPA-00622の影響を受けた者は、翌日以降記憶に残る夢を見るという現象が報告されています。この夢は、SCPA-00622が存在するとされる場所を描き出すのみならず、その場所にいる人々、及び彼らが行っている行動について詳しく説明する場合があります。

SCPA-00622の正体は明確ではありませんが、私たちの調査によれば、SCPA-00622は神聖なる何かによって作られたと考えられます。SCPA-00622に関連する文書については、日本における神社や神話と関連があることが判明しており、文書には「八百万の神々よび覚まする者」といったフレーズが含まれることがあります。

SCPA-00622は、特にエサティック文化を研究する文化人類学者たちにとって、大きな関心を持たれてきました。SCPA-00622は、神社という場所に対する私たちの理解をさらに深めることを可能にすると考えられています。

SCPA-00622は近年注目され、地域住民や神社関係者の間でも注目を浴びるようになっています。これは、SCPA-00622が、大津市にある「猫神社」の拝殿内に現れる神秘的な存在だからです。また、SCPA-00622は一部住民によって「八百万の神々よび覚まする者」と呼ばれ、神社の触媒として携わる崇拝される存在として扱われることがあります。

SCPA-00622の影響力は、近年神社に参拝する人々の数の増加に現れています。数年前まで参拝者数は年間10万人程度でしたが、現在では急増していて年間100万人以上になっています。SCPA-00622の存在に起因するものか、それ以外の理由に起因するものかについては、未だ詳らかではありません。

SCPA-00622の存在によって、神社関係者は、SCPA指定によりゲートが設置され、入口から入る前に安全検査及びSCPA-00622に関する説明を受けるようになりました。SCPA職員の立ち入りも制限され、適切な収容プロトコルのもとで入場し監視を行うことが求められます。

SCPA-00622の存在が周りに与える影響が、地域住民や研究者間で長期的に検証される必要があります。近年の参拝者数の爆発的な増加により、SCPA-00622が無制限に許容されるかどうかが問題となっているため、研究者は緻密なデータ調査と、潜在的な危険性の排除に尽力しているところです。SCPA-00622は、加えて近年、神社にいる動物たちに異常な影響を与えているという報告が寄せられています。神社の周辺に生息している野良猫の数が常軌を逸した数にまで膨れ上がり、境内に常駐する猫も、数十匹から数百匹に急激に増加する事例が報告されています。

さらに、境内に生息する猫たちには、異様な行動がうかがえます。SCPA-00622が発する光を直接浴びるようにじっと立っていることが多い他、明らかに高所恐怖症であるにもかかわらず、神社境内に設置された高い石畳上に登っていることもあります。加えて、猫たちの異常な行動に関し神社関係者からはSCPA-00622の影響が含まれ、SCPA-00622に懸念を持つ者からはSCPA-00622による猫たちの「操りプログラム」によるものであるとして議論が係り合いを呼んでおります。

さらにSCPA-00622が公衆の為に展示された場合の懸念も寄せられており、SCPA-00622による人の夢への影響範囲や影響の内容も含めて、綿密な調査が実施されていく予定です。SCPA-00622が生み出す影響を根底から研究するSCPA業務チームを組成し、事態の究明を進めます。

補遺:
SCPA-00622による夢の影響に関して、報告の文脈からの検証及び分析が必要です。SCPA-00622に関する報告を受け、SCPA研究員が統一された語彙を用いた分析ツール「DreamScope」を用いた調査を開始しました。このツールを用いることで、SCPA-00622によって引き起こされる夢について、分析結果がオブジェクト化され、より緻密な詳細を解析することができます。

SCPA-00622夢の中の構成要素は繰り返されたパターンとして顕著に存在し、これはSCPA-00622自体の繰り返しのパターンと一致するものであり、よりプログラムマネージドのものと見なされます。一部の夢では、SCPA-00622が何らかの形で「欲求を聞き届けようとする」という意志的な意図を持っていると思われる振る舞いが現れます。

これに加え、SCPA-00622を利用した通信ツールがSCPA研究グループ内で試作され監査されています。このシステムでは、SCPA-00622が送信される信号で通信を行うことにより、被験者に直接夢に介入することができると見られます。この装置は、SCPA-00622を検証するためのツールとして、またSCPA財団の取り組みの一環として、今後研究が進められることが期待されております。

** 注意事項: **
SCPA-00622は、非常に神秘的な現象であり、影響を受けたサイト職員に彼らの情報を開示することは禁止されています。
SCPA-00622がある場所にいる場合、その場所に向かって走り出したり、SCPAの存在をほかの人に説明すること自体がかなり危険であるため、SCPA-00622に関する詳細な議論は、セキュリティクラスが適切に設定された場所でのみ許可されます。SCPA-00622に関連する情報に関しては、公式文書の作成に従い、セキュリティプロトコルを遵守するようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00622

報告者:
SCPA Foundation, 研究員〇〇

承認者:
SCPA Foundation, Site-81, Site長〇〇