SCPA-JA-00206 報告書

アイテム番号: SCPA-JA-00206

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:
SCPA-JA-00206は、SCPA財団によって貴重品保管庫[REDACTED]の保管棚に保管されます。SCPA財団でこのアイテムを明示的に要求する場合、Level 4職員以上が承認を受ける必要があります。SCPA財団職員がSCPA-00206に触れる場合は、以下の特別収容手順に従わなければなりません：

• 全身を見直し、装置や薬剤を備えた特殊防護衣を着用します。
• 体内、衣服、または装備品にシロアリを学習させたり、持ち込んだりすることは許可されていません。
• 接触禁止エリアでアイテムに触れる前に、情報担当職員の任命を受けなければなりません。
• 貴重品保管庫は、酸素や窒素、二酸化炭素など、SCPA-00206の危険性や特性をよく考慮して調整されています。

説明:
SCPA-00206は大小さまざまな色と風景が描かれた日本の紙製うちわです。SCPA-00206の素材は通常のうちわと同じような紙であり、構造も類似しています。しかし、SCPA-00206を持つ者がエアコンや扇風機から吹かれる風を感じた場合、SCPA-00206から風が発生し、持ち主と周囲の生物に風圧を与えます。SCPA-00206が持ち主以外の人に触れた場合、SCPA-00206は非常に敏感なものとして展開し、周りにある物を吹き飛ばしてしまいます。

SCPA-00206を触ることによって、持ち主は自身の日常生活において自然災害を引き起こすことができます。巨大な渦巻き風、隆々と轟く噴火、あるいは桜の花びらの雨になります。SCPA-00206が放置された場合、風の力は無制限に高まり、最悪のケースでは全土が破壊されるまで風圧を増加させます。また、SCPA-00206が触れた物体は、数時間後に必ずと言っていいほど実在しなくなります。この傾向はSCPA-00206の「呪われた」という名称を裏付けています。

SCPA財団は、SCPA-00206が火山噴火、大雨、竜巻などの自然災害を引き起こすことがあるため、SCPA-00206を厳重に管理する必要があると考えています。

追加情報:
SCPA-00206は、プロパティオブジェクトの一種です。SCPA財団は、SCPA-00206が自然が産み出した力を使用する能力を持っていると考えています。SCPA財団はSCPA-00206を財団所有物として管理し、SCPA-00206の販売や使用を禁止しています。

SCPA-00206を持つ者によって引き起こされる災害のために、SCPA財団は日本政府と交渉し、SCPA-00206の販売、格納、使用、運搬に関する法的枠組みを構築しています。SCPA財団は、SCPA-00206の影響を最小限に抑えるために、SCPA-00206を一定の温度と湿度の環境下に保管しています。SCPA-00206が放棄された場合、SCPA財団は速やかに回収する必要があります。

SCPA財団は、SCPA-00206の特殊性質を持つプロパティオブジェクトが明らかになることを恐れ、SCPA-00206の破壊を決定しています。SCPA財団は、SCPA-00206の破壊に必要な手順の研究や実験を行っており、SCPA-00206の破壊方法が決定され次第、SCPA財団はSCPA-00206を完全に破壊する計画を立てるでしょう。

参照文献:

• Incident Report SCPA-JA-00206-1: SCPA-JA-00206の保管室の内部を調査するために実施された作戦における観察結果。
• Experiment Log SCPA-JA-00206-2: SCPA財団によって実施されたSCPA-00206の実験記録。

機密度のレベル:
Top Secret

注意事項:
SCPA-00206は、特殊防護衣を着用してからしか操作できません。SCPA-00206に触れた皮膚表面に現れた皮膚発疹、咳、肺炎、中毒、めまい、そして飛沫感染に注意してください。SCPA-00206保管室の内部に入るためには、2名以上の認証されたSCPA財団職員が同行する必要があります。

記録番号:
Incident Report SCPA-JA-00206-3

報告者:
Dr. [REDACTED]

承認者:
Site Director [REDACTED]