記録情報 - Scpapad

SCPA-JP-00059 神々の山、終天の登山道

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SCPA-JP-00059
Security 9.3
Ayafushi(滅亡の可能性)
SCPA-JP-00059 神々の山、終天の登山道

SCPA-JP-00059

SCPA-JP-00059 神々の山、終天の登山道

特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00059である「神々の山、終天の登山道」の収容については、現在のところ収容は困難であるとされています。このSCPAは山全体がオブジェクトであり、収容が困難なため、収容プロトコルそのものは存在しません。

しかしながら、調査と監視は継続されており近隣の登山客や地元の住民にはこの山に対する注意喚起が不可欠です。周辺地域の自治体や登山関連の団体との連携が必要です。SCPA-JP-00059の性質を考慮した上での事故や遭難のリスクを最小限に抑えるための情報を広めることが重要です。

また、調査チームによるSCPA-JP-00059の異常性の全体像をより詳細に把握することも必要です。調査チームは登山の専門家や異常性に精通した研究員で構成されるべきです。

SCPA-JP-00059「神々の山、終天の登山道」の特別収容プロトコルとなります。現在は対応が難しいこのSCPAについて、事故や遭難の防止、異世界の影響の監視、関係者の安全確保に全力を傾けるべきです。

SCPA-JP-00059内で発見された登山者が意図的に置いたと思われる物品
説明:
SCPA-JP-00059は長野県■■市、■■市にまたがる■■山と呼ばれる山岳地帯に出現する異空間とそれにまつわる伝承の総称です。一般的に■■山は毎年多くの観光客が訪れる風光明媚な低山ですが、非常に多くの遭難者を出すことで知られています。

SCPA-JP-00059は登山道の整備の進んだ低山でありながら毎年多くの遭難者を出すこと、沢やクレバスが極めて少なく、なだらかで見通しの良い山であるにも関わらず遭難者が発見されない特異性から財団の関心を引きました。
「■■山の登山道から外れると、楽園に迷い込む」という地元の伝承を研究していたエージェントによってこの山の持つ異常性が報告されました。

SCPA-JP-00059の異常性は■■山に■■口から侵入し、昭和36年に整備された■■登山道から外れた山中に2~16時間滞在したのちに発現します。登山道から外れた山中にとどまっていた登山者は本来の■■山から異なる時空の■■山へと転移します。

本来の■■山と転移した■■山は視覚的に非常に酷似しており、登山者は転移した瞬間を認識することは困難ですが、移動行為を起こすことで異常性を認識することができます。
この異空間は無限に広がる山々で構成されており、全ての地形が山で構成される特異な特徴を持っています。山以外には小さな山小屋や粗末な避難小屋が確認されています。山中に沼や沢が確認されているものの、海や平地の存在は確認されていません。

無限に続く山々には、様々な人型実体が確認されており、服装や装備において時代的な差異が生じています。空間内は時間や空間の法則が非常に歪んでおり、正常な時間軸とは異なる状況が生じていることが分かっています。

追加情報:

補遺1: SCPA-JP-00059実験記録

実施日: 202■/08/22
実施者: D-7654
D-7654はSCPA-JP-00059内に24時間滞在する命令を受けた。ある程度の山岳知識がある彼には基本的な登山装備とサバイバルキット、通信機が与えられた。■■山の登山道から外れた場所に6時間滞在させた。
 
 
02:15: D-7654がSCPA-JP-00059に入った。移転の瞬間GPSの位置は消失したものの音声通信は途切れることなく継続。
  
SCPA-JP-00059内
D-7654:いつものゴミカスみたいな施設と比べたら夏の山は景色が良くて天国みたいなもんだけど、いつまでこうしてればいい? 化け物とか出る気配はさそうなのはいいな。

附田博士:D-7654、SCPA-JP-00059への侵入は成功したようだ。下山を開始してくれ。

D-7654:まじで? 景色が変わったようには見えないけど…。

D-7654が下山を開始する。
 
 
 
06:32: D-7654が本来の■■山のふもとに当たる地点に到達。
 

 
D-7654:やっぱここ変な場所だわ。登る時はあんだけ登山客がうじゃうじゃいたのに、降りるときは俺しかいねえわ。…それに……。

附田博士:気付いた点があれば報告を。

D-7654:下山して気付いたんだけど、この山って周りにそんなにデカい山なかったはずなのに降りてる最中ずっと隣のデケェ山が見えてて、いや隣だけじゃねーわ。360度山になってる。なんかきっしょ。

附田博士:私語は慎みなさい。

D-7654:あーうるせえうるせえ。どうせお前ここまで来れないんだから好き勝手やるわ。めんどくせえなあ…。でもお前らあの山も登れっていうんだろ。登山飽きた飽きた。せっかく山降りたのにまた山登るの最悪なんだけど。

附田博士:私語は慎みなさい。次の山の探査に備えて休憩を許可します。食事を行って下さい。

D-7654:…………。………。

附田博士:D-7654?

D-7654:いや、休まなくてもまだいけるわ…、食事もまだいい。

附田博士:分かりました。次の山の探索を行って下さい。

D-7654:はいはい、わかりました。
  
 
 
12:43: D-7654はSCPA-JP-00059内の未知の山に侵入。
 
 
 
附田博士:現状を報告してください。

D-7654:下山したと思ったら登山してまーす………。あっ。

附田博士:D-7654?

D-7654:(声を潜めて)あし、あし!

D-7654:足音が聞こえる!

D-7654以外の足音が記録される。

附田博士:こちらでも確認できました。音を出している存在と接触をはかって下さい。

D-7654:えー、やだよ。……お前らが会わせてくれる奴なんてまともなやついねーじゃん。

附田博士:接触して下さい。

D-7654:えー、えー、えー…、怖、無理無理……。

附田博士:接触してください。

足音が大きくなりD-7654に接近しているのが確認される。

SCPA-JP-00059-1実体

SCPA-JP-00059-1:あのう、大丈夫ですか?

D-7654:うわっ!あっちいけ!

SCPA-JP-00059-1:(転倒したと思われる衝撃音)わっ。

D-7654:誰だテメェ!ああ!?ぶっころすぞ!カスが!あっ!?

SCPA-JP-00059-1:その、ごめんなさい。

D-7654:そんなこと言って殺す気だろ!知ってんだよあいつらに行かされる場所は(以後、興奮し不明瞭な叫び声が続く)

附田博士:D-7654、落ち着いてください。接触した実体にインタビューを行って下さい。

SCPA-JP-00059-1:すいません、いきなりお声がけしてしまって。私も心細かったもので。

D-7654:誰。お前誰だって聞いてんの。

SCPA-JP-00059-1:ええと、■■ツアーの■■■山コースで皆さんと一緒にね。登ってたんですけど、私だけ皆さんとはぐれてしまったみたいで……。降りても降りても誰もいなかったもので本当に怖くて、そこにあなたを見つけてお声かけさせて頂いたんです。ここどこでしょう?

D-7654:俺も知らねーよ。本当にただのツアー客なのお前?

SCPA-JP-00059-1:そうですそうです、山に詳しくなくて、それでツアーだったら私でも登れるかなって思ったらこの通りで。あはは…。

D-7654:笑うな死ね!笑い声がムカつくんだよ。

附田博士:落ち着きなさい。

D-7654:……。

SCPA-JP-00059-1:ごめんなさい…。

SCPA-JP-00059-1:あの、差し出がましいのですが……。

SCPA-JP-00059-1:一緒にいきませんか、いえ、後ろ、ついて歩いても良いでしょうか?

附田博士:D-7654、現在接触している実体に攻撃の意思が見られないことと、更なるインタビューの必要性から行動を共にしてください。探索の最中に情報を引き出すように会話を行って下さい。

D-7654:ふざけんな、くそ。 ついて来てもいいって!!

SCPA-JP-00059-1:本当ですか。ありがとうございます。ありがとうございます。
 
  
 
18:20: D-7654がSCPA-JP-00059-1と行動を開始。新たな山岳地帯を探索中に新たな実体を観測する。
 
 
 
SCPA-JP-00059-1:あっ!下の沢の方!誰かいますね!

D-7654:叫ぶな。大人と子供か? うわぁ…子供もいるのかよ、この世界。

SCPA-JP-00059-1:お父さんとお子さんでしょうかね。こんな所にお子さんとだなんて大変でしょうし声かけてみましょうか?

D-7654:やめろ、無駄に接触するな。それに無理だろ。向こうがこっち見る様子もないし、距離から行って今から俺らが向かっても見失うって。それにお前しらないのかよ山では沢は危険なんだって。絶対降りんなよ。

SCPA-JP-00059-1:すいません、夏とはいえ山の上は冷えるものですし、それにこのへんは雪が残ってますし、あの親子心配です。

D-7654:夏の山にしては雪が残りすぎててなんか春か初夏みたいな山だな、ここ。そんな山に親子であんな軽装で入るって…。

SCPA-JP-00059-1:山についてお詳しいんですね。あの、あなた、よく登られてるんですかね?

D-7654:そういう詮索やめろ。

SCPA-JP-00059-1:ごめんなさい、私おしゃべりすぎましたね。

D-7654:夜になるな。このへんでビバークするか。

SCPA-JP-00059-1:ビバーク?
 
 

3:00 定時連絡 SCPA-JP-00059-1は目を閉じています。
 
SCPA-JP-00059内の映像  
 
附田博士:D-7654、確認しておきたいのだが、食事はとったか? 食事をとりなさい。

D-7654:いや、別にまだいい。

附田博士:D-7654、摂食は命令だ。君は24時間以上睡眠も食事もとっていない。

D-7654:そんなになんの。わかった食うわ。

D-7654:なんかあんまり、食いたくねえなあ…
 
 

SCPA-JP-00059-2:あ、あ…

D-7654:うわ!いきなり出てくるなよ!誰だテメェああ!?

附田博士:新たな実体を確認。接触をはかって下さい。

SCPA-JP-00059-2実体

SCPA-JP-00059-2:それ、くだ、さい。

D-7654:なんだ、飯が欲しいのか!ほらやるよ!だから攻撃してくるんじゃねぇぞ!

SCPA-JP-00059-2:は、はい。あり、がたい、すいません。

D-7654:………水も飲む?

SCPA-JP-00059-2:(咀嚼音)ありがとう、ありがとう(咳)

附田博士:現在接触中の実体にインタビューを行って下さい。

D-7654:お前は誰で、どこから来た?

SCPA-JP-00059-2:(急激な摂食行為により一部不明瞭)我々、―――大学一団はッ(咳)――岳の登頂を目標に、――名にて開始したもののッ(咳)

D-7654:ゆっくりでいい、なんだか雪山みたいな服着てんなお前。
 
SCPA-JP-00059-2:(嗚咽)はい、寒かった本当に寒かった!(咳)ここは暖かい、暖かいです。ありがたいですありがたいです。

D-7654:食い終わるまでインタビューまってやったら?

附田博士:分かりました。食事が終了し次第インタビューを再開してください。

SCPA-JP-00059-2は急いで食べているように見えるがその動きは非常に緩慢で、彼の疲労の様子が見て取れる。17分後、SCPA-JP-00059-2はビスケット2枚とスープを完食する。

D-7654:食べ終わったか? それじゃあ………。

SCPA-JP-00059-2:(咳)申し訳ありません、食糧を分けて頂く事は可能でしょうか?

D-7654:別にいいけど。俺腹減ってないし。

SCPA-JP-00059-2:ありがとうございます!恩に着ます!我々の仲間が待っているんです。皆空腹にあえぐ中、私だけ腹を満たすのは大変申し訳なく……(嗚咽)。しっかりとした礼も出来ぬまま申し訳ございません!

D-7654:あっ…。


SCPA-JP-00059-2は謝意を示しながら急いで立ち去る。

D-7654:あいつ行ったからインタビューはなしな。
 
 
 

5:00 定時連絡 新たなエリアに侵入。
 
 
SCPA-JP-00059内

D-7654:三つめの山にこれから侵入する。

SCPA-JP-00059-1:わあ、このへんは沢山雪が残ってますね。

D-7654:残ってるっていうより、これはもう完全な雪山だろ。どうなってんだふざけんな、夏山と冬山が山一つ挟んで繋がってるとかばかだろ。

SCPA-JP-00059-1:山って天気変わりやすいと言いますし!

D-7654:天気が変わりやすいのは事実だが、緑の木ばっかりだった夏がいきなり枯れ木と雪まみれの冬になるかよ…。

SCPA-JP-00059-1:そうなんですか、本当にごめんなさい、私山に詳しくないのに差し出がましかったですね。でも…。

D-7654:でも、なんだよ。

SCPA-JP-00059-1:私が登ってきたときは夏から冬になったようでしたよ。この山、北海道だからですかね? あはは…ああ、私ったらまた笑って。ごめんなさい。

D-7654:は?

附田博士:今の話題についてのインタビューを行って下さい。侵入地について掘り下げて下さい。

D-7654:今お前、ここが北海道って言ったか?

SCPA-JP-00059-1:え、ええ、私、その、ツアーで北海道に。

D-7654:ああ? ここ長野、

SCPA-JP-00059-1:ああっ、また人がいましたよ!あそこ!あそこ!今度は男のかたでしょうかね!?

D-7654:本当だ。今回は前よりは近いな。

SCPA-JP-00059-1:おおい、おおい! そこの方ー、おおい、おおい。

D-7654:ああ、俺がいいっていってねえのに。お前。

SCPA-JP-00059-1:なんだか下向いてて気づいていただけませんね。

D-7654:手元のスマホに夢中でこっちなんか意識すらむけてねぇじゃん。軽装だし…。まじでなんなんだここ。

SCPA-JP-00059-1:あの方、何してらしたんです?

D-7654:ああー、カメラかなんかで映しながら歩いてんじゃないか。こんなとこで配信か? いいよもう。ほっとけ。

SCPA-JP-00059-1:ビデオカメラに喋りかけているの? なんのために? 若い子がやってるビデオレターなのかしらね。結婚式なんかでお流しになるのですかね。

D-7654:ビデオ? スマホで配信でもやってんじゃねーかって話。

SCPA-JP-00059-1:ええと、ごめんなさい。カメラって、ビデオのカメラではないの? 写真のカメラをずっと自分に向けたりしないでしょう?

D-7654:ちょくちょく話あわねーな。歳が違うからしゃーないのか?

SCPA-JP-00059-1:あはは…、若い子とはそれはね…、ああ、ごめんなさい。また笑っちゃいました。私ったら。
 
 

附田博士:先ほどの侵入地についてインタビューを行って下さい。

D-7654:あーはいはい、さっきの話だけど、お前どこから来たの。

SCPA-JP-00059-1:あら!知りたいんですか? まあ。あはは…ううん、私ばかり喋っても面白くないじゃないですか。私から聞いても?

D-7654:何だよそれ!

附田博士:相手に従って下さい。

D-7654:ああ、くそ。なに聞きたいんだよ。早く話せよ。

SCPA-JP-00059-1:お坊ちゃん……ああ、ごめんなさい。あなた、お若いようですけれどどちらからいらしたの?

D-7654:話したくない。

SCPA-JP-00059-1:じゃあ山にお詳しいようですけれど、登山がご趣味なんですか?

D-7654:まあ、親が。つか親父が連れて行くから。自然に。

SCPA-JP-00059-1:あら!お父様が。親子で仲良く山登りなんて素敵ですね。私なんて娘誘っても全然…。

D-7654:仲良く、はない。全然。

SCPA-JP-00059-1:子供と一緒に趣味の登山なんて人生で一番の贅沢ですよ。

D-7654:ガキに冬山登山だぞ。多分、うっかり死んでほしかったんじゃね。俺に。

SCPA-JP-00059-1:なんてこというの、そんな親いるわけないじゃない。

D-7654:俺のくそばばあが、余所の男のガキを親父のガキって偽っててさあ。親父の金で育てさせたんだぞ。

D-7654:死んでほしいに決まってるじゃん。きっと事故にみせて死んでほしかったから山に連れてってたんだよあいつ。

SCPA-JP-00059-1:そんなこと……。

D-7654:うるせえ、死ね!黙れ。

SCPA-JP-00059-1:ごめんなさい。

SCPA-JP-00059-1:ごめんなさいね。

附田博士:D-7654、落ち着いて、インタビューを再開してください。

附田博士:D-7654。
 
 
 
 
12:00 定時連絡
 
 
不明瞭な看板
 
附田博士:D-7654、定時連絡を。D-7654、定時連絡は必ずしてください。

D-7654:定時連絡。映像で状況分かるんだからいるか、これ。

附田博士:定時連絡は必須です。

D-7654:事後報告になるが、変な奴見つけた。

D-7654:あいつがいると声かけそうだったし、一人で撮ってきた。今はこいつがいた方角と別の方面を探索してるわ。ヘッドカメラだと見つかりそうだったから、木の陰から予備のカメラだけつき出して撮ったわ。そっちで勝手にみてくれ。

附田博士:確認しました。
 

 
D-7654:こいつなんなんだよ。解析とかできんだろ早くしろ。

附田博士:解析はまた別の部門にて進めていきますので、結果の開示はできかねます。

D-7654:くそ。カス。

附田博士:ですが、私個人の主観でこの画像を見た印象としては…。

附田博士:この実体が干しているのは古い軍服のように見えますね。

D-7654:ふーん、どうでもいいな。
 
 

D-7654:山に、古い軍服。山に、軍人……。

SCPA-JP-00059-1:あの。

D-7654:わっ。

SCPA-JP-00059-1:ごめんなさい。あのね。私、まだついていっていいでしょうか?

D-7654:どっちでも。

SCPA-JP-00059-1:そう、ありがとうね。

 
 
14:37
 
 
D-7654:はい、登頂。3つ目の山登頂したけど、おら、どうだ。山しかねえだろ。

附田博士:そのようですね。映像の解析を進めています。

D-7654:アイツ撒きながら報告すんのめんどくさいな。

附田博士:あの実体から対話を通して情報を引き出してください。前回中断されてしまったので。

D-7654:ああーはいはい、俺が悪いですよ。ボケ。

SCPA-JP-00059-1:ああ!なんて良い景色!

D-7654:わっ、もう登って来たのかよ!

SCPA-JP-00059-1:健康のためにウォーキングはしてるもの。足腰は丈夫なのよ。

D-7654:ウォーキングと登山は別だろ……。

SCPA-JP-00059-1:前から誰かに報告?なさっているようだけどアマチュア無線でもやってらっしゃるの?

D-7654:あ?

SCPA-JP-00059-1:最近の無線はアマチュアでもすごいのね。

D-7654:なにそれ。

SCPA-JP-00059-1:いえね。私も携帯電話を持ってきてはいるのだけれど、全然電波が来ませんでね。アマチュア無線かなって……。

D-7654:だからアマチュアせんってなんだって聞いて…、ああ、もういいや。まじでお前のんきだよな。

SCPA-JP-00059-1:あらやだ。私よくポジティブシンキングだって言われますのよ。ふふふ。

D-7654:なんかさ。

SCPA-JP-00059-1:んん。

D-7654:お前みたいなのが近くにいたら違(不明瞭)

SCPA-JP-00059-1:ええ、なんです?

D-7654:いや。何も。
 
 

(4分34秒無音)
 
 
SCPA-JP-00059-1:綺麗ですね。山。

D-7654:こんな状況なのに。言うことがそれか。

SCPA-JP-00059-1:私でもこんな高い山に登れるんだってこれから自慢しちゃおうと思っていまして。

D-7654:誰にするんだよ。

SCPA-JP-00059-1:ううん、家族に知り合いに、ご近所さんに……。その前にちゃんと下山しないとですね。
 
 

18:21
 


 

D-7654:あー、あー、なんか変なもんある。

D-7654:建築物、だよな。

D-7654:そして、最悪なことに。

D-7654:人の声がする。

附田博士:侵入してください。

D-7654:さっき俺送った写真見ただろ、あんなわけわかんないのいたらどうするんだよ。

附田博士:建築物に侵入してください。

D-7654:お前、俺が戻ったら覚悟しろよ。

附田博士:建築物に侵入して調査してください。

SCPA-JP-00059-1:またアマチュア無線を?

D-7654:あー、そうそうアマちゃんせん。

SCPA-JP-00059-1:そうだ、それで助けは呼べないの!?

D-7654:無理。こいつら一つも役に立たねえ。

SCPA-JP-00059-1:そう。でもこんな所でお話相手がいるのはありがたいことじゃない。それで何のお話を?

D-7654:あの建物に入れってよ。

SCPA-JP-00059-1:建物……? 建物! 人里に出たのかしら!

D-7654:いや、あの形状からして山にちょくちょくある避難小屋だな。まだ山の中だろう。

SCPA-JP-00059-1:それでもきっと人里に近づいてる証拠だわ。おーい!おーい!

D-7654:ああ、またやった…。

SCPA-JP-00059-1:おーい、おー……。あら。

SCPA-JP-00059-1:私、ここ知ってるわ。
 
 

20:00

SCPA調査コントロールパネル

SCPA-JP-00059への追加調査

追加調査を実施中...


調査実施日時 2023年7月28日 11:07

調査員名:XXXXX

追加情報:

SCPA-JP-00059である「登山道の外は道の世界」に関するさらなる追加情報を提供致します。

異世界内での調査および観測データから、異世界の中には恐ろしい存在が存在している可能性が示唆されています。報告によれば、異世界内で生じる幻覚や錯乱は、人々の精神に深刻な悪影響を及ぼすだけでなく、その存在による危険性も指摘されています。

異世界内での観察結果によると、異形の生物が出現し、人々に襲い掛かる光景が報告されています。これらの生物は極めて攻撃的で、通常の方法では撃退することが困難なほど強力です。さらに、異世界内での時間の歪みにより、これらの存在は通常の法則に従わず、瞬時に姿を消すこともあります。

異世界内での調査において、異形の生物に遭遇した者たちは、恐怖に取り憑かれたと報告しています。一部の報告によれば、攻撃を受けた者たちは異世界に取り込まれ、行方不明となっています。その後、彼らは報告を受けた時間や時期に再び登場し、再び攻撃を試みるとされています。

SCPA-JP-00059に関する今回の追加情報は、異世界内での恐怖と危険性についての警告を意図しております。我々は、この異常な現象の原因や特異性についてさらなる調査を行い、被害を最小限に抑えるための対策を迅速に講じる必要があります。SCPA-JP-00059による異世界の影響を最小化し、人々の安全を確保するために、引き続きの研究と対策の推進が求められます。

調査実施日時 2023年7月21日 10:01

調査員名:石川真澄

観察記録:

SCPA-JP-00059による異世界への迷い込みは、時間や季節の概念が失われるなど特異な影響を持っています。また、異世界内には登山者や調査チームの姿の他にも、干からびながらも彷徨う存在が報告されています。彼らは全身が木のように乾燥し、意識や感情を持たずに永久に山をさまよい続けているように見えます。

異世界内での出会いは非常に奇妙であり、登山客たちは異なる時代の服装を纏っており、どの時代から来たのかも不明です。彼らの存在は登山者や調査チームに恐怖を与えるものとなっており、異世界内の恐怖と絶望を感じることが報告されています。

異世界内では空気感や音の伝わり方も変化し、遭難者が助けを求める声や音が遠くへと広がります。また、風や気温の急変も頻繁に観測され、異常な自然現象が見受けられます。

異世界内での滞在は精神的な影響ももたらす可能性があり、錯乱や幻覚、絶望感、自己の存在意義に疑問を抱くなどの症状が報告されています。

異世界への迷い込み現象に関する詳細な調査と研究が必要です。異世界の性質や原因の解明、遭難者の救助、さらなる被害の防止に向けて、SCPA Foundationは引き続き全力を傾けるべきです。異世界との接点を探し出し、安全な往来が可能なるような方法の開発も望まれます。

注意事項:
SCPA-JP-00059である「神々の山、終天の登山道」に関する注意事項について、以下の内容を従ってください。

  1. 一般の登山客の登山道から外れたエリアへの侵入を防ぐため、■■山での陰惨な遭難事故のフェイクニュースを流布してください。「登山道を外れたが故の自業自得の事故死」である事を強調して警戒を呼び掛けてください。

  2. SCPA-JP-00059内に入った登山者の救助活動は無益な人員の損失に繋がります。

  3. SCPA-JP-00059内の探索は現在停止されています。 
     
    以上がSCPA-JP-00059「神々の山、終天の登山道」に関する注意事項となります。異世界への誤った侵入や誤解からくる事故を防ぐため、正確な情報提供と適切な対策の徹底が不可欠です。安全第一を心に留め、関係者や一般の人々の安全を守るために協力しましょう。

 
追加情報 20■■/11/02
SCPA-JP-00059は■■山だけの現象かと考えられていましたが、のちの調査により「■■から外れると■■に行く」といった、何らかの行為を山で行うと異なる場所に行くという雛型の伝承が日本全国にあることが判明しました。
この事実は重大であり、SCPA-JP-00059は■■山以外の山でも発現する可能性が示唆されています。今後SCPA-JP-00059の影響による遭難者の増加が懸念されています。

登山における安全確保の啓蒙活動の徹底や、SCPA-JP-00059が発現する前段階での遭難者の救助に尽力してください。SCPA-JP-00059内部への探査活動は現在も停止しています。

SCPA-JP-00059内部から脱出する方法は発見されていません。

記録番号:
SCPA-JP-00059

報告者:
ぱぬ研究員

承認者:
[承認者不要]

担当職員:

ぱぬぱぬ

【注意事項】

この文書は、人工知能によって生成されたものであり、SCPA財団が取り扱う奇妙な存在や現象についての報告書として作成されました。

本文書に記載された内容や画像は、フィクションであるため、実在の人物や団体とは一切関係がありません。SCPA財団は、この文書を公開することで、一般の人々にSCPA財団が取り扱う異常な存在や現象について知識を提供することを目的としています。

SCPA財団は、本文書の使用に伴う一切の責任を負いかねます。

【Notice】

This document was created as a report on strange beings and phenomena handled by the SCPA Foundation, generated by artificial intelligence.

The contents and images described in this document are fictional and are not related to any real individuals or organizations. The SCPA Foundation aims to provide knowledge to the general public about abnormal beings and phenomena handled by the SCPA Foundation by publishing this document.

The SCPA Foundation cannot be held responsible for any use of this document.