特別収容プロトコル:
SCPA-00372は、オブジェクト内に異常性質を持ち、一定範囲内に存在する猫に極度な関心を引き起こすという特殊な猫じゃらしです。SCPA-00372を保管するために、クラスD職員の定期的な交代による24時間体制での監視が必要です。SCPA-00372は特別に設計されたコンテナ内に安全に保管され、目視監視下で握りしめることが禁止されています。SCPA-00372を取り扱う職員は、研究室への入室前に犬用の防噴射薬スプレーでコンテナ内を噴霧することが必要です。SCPA-00372の取扱は、必ず手袋、マスク、防護衣を着用して行ってください。SCPA-00372を取り扱う担当職員は、30日間ごとの医療健康検査を受けることが必要です。

説明:
SCPA-00372は、一見ごく普通の猫じゃらしのようですが、SCPA Foundationの確認により異常性質を持つオブジェクトであることが判明しました。SCPA-00372の近接した範囲内に存在する猫にいかにも強い関心を抱かせ、しっぽを追ったり、爪で引っかいたり、唸ったりする行動をとらせます。SCPA-00372から発せられる猫に対する興奮は、極めて高度であり、魔法などの異常能力により強力にサポートされていると考えられています。

SCPA-00372の行動範囲は、直径約1〜2メートル以内で、超音波または異常エネルギーの放射によって制御されます。SCPA-00372が人間や非猫類の生物に気を取られているため、安全性が向上していますが、SCPA-00372に近づくことは、職員の健康を脅かす可能性があるため、強く禁止されています。

SCPA-00372は、何らかの生物兵器である可能性があり、SCPA Foundationでは、より良い抑制手段の設計を充実させるための継続的な研究を行い、SCPA-00372を完全に制御することを目指しています。

SCPA-00372は、発見されたばかりの謎の異常オブジェクトの一つであり、その起源は未だに不明です。

SCPA-00372は、実験によって、大規模な猫群に対して広範囲に放つことが可能なことが判明しました。これは、SCPA-00372の猫に対する興奮度合いと範囲が増大することを意味するため、SCPA Foundationは、このオブジェクトについて、極秘で劇物防止措置を実施しています。

SCPA-00372に近接する時、猫は何らかの感情の高める刺激を受けるため、居心地が良いと感じます。SCPA-00372の使用により、飼い猫などでも、人間に対する攻撃的な行動を見せる例が報告されています。SCPA-00372に反応する猫に対しては、特殊なカラーや首輪などの装置を取り付けた上で、居住区域内から運び出されるようにしてください。

SCPA Foundationは、SCPA-00372についての調査を進め、今後、どのような被害を引き起こす可能性があるかを調べています。そのため、新たな情報が入手された場合は、速やかに適応する継続的な取り組みを実施しています。SCPA-00372の元々の著作権者は不明ですが、SCPA FoundationはSCPA-00372オブジェクトの送迎と保管の方法を指定しています。SCPA-00372を新しい研究施設に運ぶときは、特別に作製された防護容器を使用し、当直員による監視下に置く必要があります。これはSCPA-00372を安全に運搬するためだけではなく、事故などによるSCPA-00372の放出を防止するための措置でもあります。

SCPA-00372の出現地域には、常に観察員を配置して、不審者が侵入しないようにすることが必要です。SCPA-00372を取り扱う職員は、ペットアレルギーの検査を受け、猫から感染する可能性のある疾患のリスク評価を実施する必要があります。SCPA-00372を取り扱う担当者は、感染症のリスク、生物実験、またはB級以上の情報の取り扱いに慣れた熟練職員に限定することが必要です。

SCPA-00372の確保・保管・研究に関する作業を行う際、SCPA Foundationでは、作業時間の短縮、及び作業中の危険を減らすため、機器自動化技術を活用しています。SCPA-00372の自動認識システムを含む多くのセンサーで実験室内の動きを自動的に検出することにより、研究実験にかかる時間を短縮し、職員の危険リスクを抑制することができます。

補遺:
SCPA-00372について、猫に与える影響に関する研究が進んでいます。実験の結果、SCPA-00372に多くの猫が反応することが確認されており、猫の行動に重大な影響を与えた後、長時間その影響が続くことが報告されています。SCPA Foundationでは、この研究を進めて、SCPA-00372の猫に対する影響を理解して、より効果的な収容・取り扱い方法を開発するために努めているところです。

また、SCPA-00372の持つ強力な異常能力を受けて、 SCPA FoundationはSCPA-00372の状態を分析し、この能力を研究することに成功しました。SCPA-00372の異常な露出と効能が形成される主な要因はSCPA Foundationでは、光線や音波、色や臭いなどの感覚的な刺激を取り込む能力だと考えています。SCPA-00372は、他のオブジェクト同様、有害性のある非常に危険な物体であり、SCPA Foundationでは、引き続き厳格な保管、安全性の監視、更なる研究を実施しています。

注意事項:

• SCPA-00372 の取り扱いには、手袋、マスク、防護衣を着用し、必ず専用のコンテナに保管してください。
• SCPA-00372 は猫に極度の関心を与え、狂暴な攻撃行動を誘発することがあるため、緊急事態には犬用の防噴射薬スプレーを用意し、SCPA-00372 から適切な距離を保つことが必要です。
• SCPA-00372 を保管するコンテナにはドアロック機構が備わっており、SCPA-00372 を取り出す場合は必ず管理職員の許可を得てください。
• SCPA-00372 は、特殊な異常性質を持つオブジェクトであることから、一般職員には取り扱いが許可されていません。特別な訓練を受けた研究職員のみが SCPA-00372 の研究活動を行え、独自に安全基準を設定することは許可されません。
• SCPA-00372 に接触した場合、なるべく速やかに医療スタッフに連絡をし、すぐに洗浄方法の指示に従ってください。SCPA-00372 との接触によって急性のアレルギー反応や、皮膚炎、呼吸困難等の症状が現れる場合があります。

記録番号:
SCPA-JP-00372

報告者:
█████ 博士

承認者:
█████ 05 号