特別収容プロトコル:
SCPA-01168はSite-██の安全な収容セル内に保管されるべきであり、セルの壁面は特殊合金で強化されたガラスで覆われる必要があります。SCPA-01168の収容セルには24時間監視カメラを設置し、常に2名以上の武装警備員が配置されるべきです。SCPA-01168に近づく際には、厚手の手袋を着用し、直接皮膚に接触しないよう注意する必要があります。SCPA-01168が示す異常な活動が観測された場合、直ちに収容セルを封鎖し、MTFユニット██-██を出動させていなければなりません。

説明:
SCPA-01168は、19世紀初頭に製造されたとされる日本製の木製の義眼であり、その特異性は何らかの呪いや異常的効果に関連していると考えられています。SCPA-01168は外見上は一般的な義眼と変わりませんが、これを装着した者は次第に幻覚や幻聴を経験し始めます。最初は軽度の幻覚から始まり、時間の経過とともにそれらはより現実感のあるものへと変化していきます。被験者によると、この幻覚はSCPA-01168が所持者に直接影響を与えるものであると述べており、特に夜間にその効力が増す傾向があります。

さらにSCPA-01168は、所持者に対して極度の不安や恐怖を引き起こす能力を持っているとされています。被験者はSCPA-01168を視認することで、奇妙な存在に脅かされる幻聴を聞き、恐怖に駆られることが報告されています。この効果は慣れることなく、SCPA-01168との接触が続けられるほど強化される傾向があると考えられます。SCPA-01168が所持者に与える恐怖の感情は、しばしば精神的な不安定状態や深刻なストレスを引き起こし、適切な措置が講じられない場合には極端な事態に発展するおそれがあります。

追加情報:
SCPA-01168の効果は、被験者の心理状態にも影響を及ぼすという観察が報告されています。SCPA-01168を装着している個体は、時間の経過とともに自己価値感の低下や重度のうつ病に罹患する傾向が見られます。そのため、SCPA-01168の使用による影響を受けた者には、精神科的な支援と定期的なカウンセリングが不可欠とされています。

さらに、SCPA-01168は物理的な現象にも異常な関連性を示すことが確認されています。SCPA-01168が収容セル内で安定して保管されている際でも、時折周囲の温度が異常に上昇したり、装置内の機械が突如機能停止するといった現象が発生することがあります。これらの異常現象はSCPA-01168と直接的な関連があるかどうかは不明ですが、その起こるタイミングがSCPA-01168に関連する出来事と一致することがあるため、関連性が疑われています。

なお、SCPA-01168の元々の製作者や製造方法に関する情報は一切不明であり、SCPA-01168の真の起源についての研究や調査が今後も継続される予定です。SCPA-01168に関する新たな発見や情報が得られた際には、速やかに関連する報告書を更新し、適切な措置が取られるように努めることが必要とされています。追加情報:
SCPA-01168は、近接した生命体にも影響を及ぼす可能性があるという研究結果が報告されています。SCPA-01168を所有する個人が他者に対して不安や恐怖を感じ、それを行動や言動で表現することで、周囲の人々にも同様の不安感が波及することが観察されています。このような現象は特にSCPA-01168の装着者が大勢の人々と接触する状況下で顕著に現れ、周囲の環境に混乱や不穏な空気をもたらす可能性があります。

さらに、SCPA-01168による異常な効果は、時間と共に変容や進化を遂げる傾向があります。初期の研究によれば、SCPA-01168の影響は装着者に対する恐怖感のみであったが、最新の観察では、幻覚や幻聴以外の心理的な症状や身体的な異常が出現するケースも増加していると報告されています。このような変化を踏まえ、SCPA-01168が持つ潜在的な危険性とその影響範囲について、今後の調査や管理が喫緊の課題となっています。

最後に、SCPA-01168の効果を無効化もしくは中和する方法についての試みが数多く行われていますが、現時点では効果的な手段が見つかっていない状況です。SCPA-01168によってもたらされる恐怖や混乱に対処するための対策が今後ますます重要となることが予想されるため、研究チームは引き続きSCPA-01168の特性を探求し、可能な限り対処法を模索する方針を確認しています。

補遺:
SCPA-01168の影響を受けた個体は、しばしば時間の経過とともに深刻な精神的悪夢を経験するという報告が増加しています。これらの悪夢は、SCPA-01168の特異な性質や呪われた歴史に関連するものと思われる要素を含むことが多く、被験者にとって極めて苦痛な体験となっています。これらの悪夢は現実感が非常に高く、SCPA-01168の被験者にとっては現実との区別がつかなくなることがあります。

また、SCPA-01168の周囲では奇妙な現象が頻繁に発生する報告が相次いでいます。例えば、収容セル内でのSCPA-01168の位置が突如移動したり、不可解な影や幻覚が観測されたりすることがあります。これらの現象は、SCPA-01168の存在自体が周囲の環境に影響を及ぼしている可能性を示唆しており、これによりSCPA-01168が持つ異常性の複雑さが一層浮き彫りにされています。

さらに、SCPA-01168の装着者による自発的な異常行動が報告されています。SCPA-01168を装着した個体が感情のコントロールを失い、周囲に対して攻撃的な行動をとったり、自傷行為を行ったりするケースが確認されています。これらの行動はSCPA-01168の影響下にあるためか、通常の心理的行動パターンから逸脱していることが指摘されており、SCPA-01168との関連性について更なる調査が求められています。

注意事項:
SCPA-01168に接近する際には厚手の手袋を着用し、直接皮膚に触れないように注意してください。SCPA-01168の幻覚や恐怖を引き起こす効果を経験した場合は、直ちに収容セルを封鎖し、責任者に報告してください。SCPA-01168を扱う際には慎重を期し、適切な訓練を受けた職員に限定してアクセスを許可してください。SCPA-01168の影響を受けた職員は精神的な健康状態を定期的に評価する必要があります。SCPA-01168の装着を試みることは厳禁であり、禁止された実験を行うことは許可されません。

記録番号:
SCPA-JP-01168

報告者:
研究員 ████

承認者:
Site-██ 統括責任者 Dr. █████