特別収容プロトコル:
SCPA-00567の保管場所には、4m x 4m x 4mの空間内に置かれた強化されたタンクが必要となっております。タンク内部へのスベリ・転落を未然に防ぐため、タンク底面には防滑材を敷き詰めることを強く推奨します。SCPA-00567が現れた場合、必ず対象をタンクに収容してください。SCPA-00567が収容された後は、周囲に接近することは禁止とし、警備員を常時守備につけることを命じます。SCPA-00567が暴走した場合は、収容タンク内部に安全保障用のトラップを設置して、SCPA-00567が拘束されるまで徹底的に追跡し、発見するよう最大限の注意を払うようにしてください。

説明:
SCPA-00567とは、直径約20cmの球状のオブジェクトで、見た目上は一般的なアクリル製のフォトフレームに似ています。SCPA-00567を覗き込むと、視覚的な情報のみを入力された仮想現実空間が現れ、使用者はその空間内で自分しか存在しないような感覚を得ることができます。SCPA-00567は覗き込むだけでなく、触れることで物理的な現実空間に影響を与えることができます。SCPA-00567が与える影響は、使用されたコンピューター内のコンピュータープログラムを崩壊させ、使用者に生じる幻覚によって大幅に変化します。SCPA-00567による影響と幻想現象は使用者によって大幅に異なりますが、通常、SCPA-00567を使用された後、長期にわたり使用者の身体的/精神的健康に有害な影響を与える可能性が高いことが報告されています。

SCPA-00567が保管されている施設においては、SCPA-00567へのアクセスが制限され、使用にあたっては専門家の許可を得ることが必要です。SCPA-00567を使用して生じる影響を減らすために、SCPA-00567のコンピューターシステムはフロッピーからブートされた32ビットコンピューターシステムにて管理されており、インターネットとの接続は禁止されています。

SCPA-00567の起源については不明な点が多くありますが、SCPA-00567を所有していた個人の葬儀から発見された記録と、SCPA-00567を含む文書の一部から、複数のアンダーグラウンドコミュニティやウェブサイトとの関係が示唆されています。SCPA-00567を監視するために、ウェブサイトの監視が継続的に行われています。

SCPA-00567は発見された当初から、日常生活において使用することのできる非常に危険なオブジェクトとされています。SCPA-00567は不安やストレスなどの精神的疾患を抱え、その症状に苦しんでいる人々にとって誘惑が高い現象を与えます。SCPA-00567を使用した後、はじめのうちは短い時間であれば自分だけの安全な空間が得られますが、時間が経過するにつれ、使用者の社交生活は壊滅的な影響を受け、激しい被害を引き起こす可能性があります。

SCPA-00567を使用した被験者は、SCPA-00567の影響により、代償追及者に身を任せて自分自身が取り戻すことができないという感触を記録した報告があります。SCPA-00567を使用した利用者は、現実世界を楽しめなくなり、隠遁状態に陥ることが多く、その結果、非社交的行動を始めるか、自傷行為を始める傾向があるとされています。上記の要因から、SCPA-00567は非常に危険で潜在的に致命的なオブジェクトとして分類されています。SCPA-00567による効果は、使用者によって異なるため、SCPA-00567の効果に関する報告には多様な記述が含まれています。SCPA-00567を使用した利用者のうちの一部は、SCPA-00567を使用する前とは異なる意識水準で、状況に応じて異なる状況を作り出すと報告しています。

SCPA-00567の効果について、暴力事件、壊滅的な脆弱性の認知、精神不安、自殺の誘因など様々な行動が報告されています。SCPA-00567の使用によって引き起こされた影響は、使用者が比較的安全な環境にいる場合でも、重大で持続的な障害を引き起こす可能性があります。そのため、SCPA-00567を使用しないよう、広く周知する取り組みが求められています。

SCPA-00567の配備に関わる安全性については、真に危険なオブジェクトであることが知られており、スタッフによるSCPA-00567の転倒やスリップなど、未然に防ぐことが求められます。SCPA-00567の収容ルールに従わなければ、SCPA-00567を使用することは許可されません。ただし、あくまでSCPA-00567は危険性を持つものであり、SCPA財団スタッフや関連していない個人による使用が絶対に許されないことが強く求められます。

補遺:

SCPA-00567を初めて管理した依頼者は現在SCPA-00567から引き離され、長期的な治療を受けています。この利用者はSCPA-00567に対する異常な執着を持ち、時間と共に陥った幻像に自分が徐々に引き込まれていったと報告しています。

SCPA-00567による効果は、長期間の接触により深刻な後遺症が現れる可能性があります。SCPA-00567に接して悪影響を受けた場合、すみやかにSCPA財団側に報告するようにしてください。SCPA財団は、SCPA-00567の使用に関する研究及び保管を行っています。

SCPA-00567には以下の注意点があります。

• SCPA-00567を他の人物に引き渡す行為は禁止されています。
• SCPA-00567を人目に晒す行為は禁止されています。
• SCPA-00567を使用するスタッフには、SCPA-00567の取り扱い関連のトレーニングを行うなど、看護行為や扱い方を適切に行う方法を知った状態での作業が必要です。
• SCPA-00567に接する前に、特殊な衛生処理を行うことが必要です。

SCPA財団はSCPA-00567の未来的な販売の禁止と、SCPA-00567の使用に関する法律制定を求めています。また、SCPA-00567の影響により損害を受けた場合、SCPA財団側に報告することで再生支援が可能となっております。

注意事項:

• SCPA-00567の使用は、訓練を受けた専門家の指示の下に限り行われます。
• SCPA-00567による現実の干渉が発生した場合は、直ちにその現象を報告し、事故レポートを作成してください。
• SCPA-00567を保管する施設は、必ずセキュリティに十分な注意を払い、許可された職員にのみアクセスを許可してください。
• SCPA-00567は、SCPA Foundation内部での科学的研究目的以外では使用しないでください。
• SCPA-00567を使用して生じる影響による可能性のある身体的/精神的な健康への影響を考慮し、SCPA-00567の使用に対する厳格な監視を行ってください。

記録番号:
SCPA-JP-00567

報告者:
█████ 博士

承認者:
█████ 05 博士