特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00167は強化コンクリートで作られた立方体形の収容セル内に保管されます。収容セルの内壁には24時間監視カメラが完備され、SCPA-JP-00167の監視を常時確保するようにしてください。SCPA-JP-00167に対する実験は、2名以上の認定された財団職員が同意のもとでのみ行われるべきです。SCPA-JP-00167に関する実験結果や観察は、直ちに上級研究員に報告されるべきです。SCPA-JP-00167に接触する際は、全身防護スーツ及びフルフェイス型ガスマスクを着用した上で行うこと。さらに、SCPA-JP-00167との直接的なコンタクトは避け、遠隔操作を用いて取り扱うようにしてください。

説明:
SCPA-JP-00167は30×30センチメートルの大きさを持つ装着物であり、その外観は馬の頭のように見えますが、中身はくり抜かれています。SCPA-JP-00167を直視した者は、強烈な衝動に駆られ、SCPA-JP-00167を被りたいという願望が頭に浮かびます。この衝動に耐えられない者は、自らSCPA-JP-00167を被る行動に出るため、極めて危険です。

SCPA-JP-00167を被った者は、身体的変容が起こり、人間と馬の特徴が組み合わさった姿である「馬人」として知られます。馬人は非常に高い知能を持ち、およそ300にも及ぶIQを誇ります。ただし、馬人は極度の空腹感に襲われ、殺人衝動を抱えており、通常の食物ではなく人肉を求めます。

馬人の行動は3つの段階に分かれており、初めの段階では異常な兆候は見受けられません。しかし、2段階では極度の空腹感が現れ、3段階に至ると殺人衝動が最も強くなります。この段階では馬人の目から黒い溶液が噴出し、瞬時に物質を溶かすという異常現象が観測されます。さらに、馬人は驚異的な速度で移動できることが確認されており、任意の対象を捕食する危険性が高いことから、慎重な取り扱いが必要です。

SCPA-JP-00167に関する追加情報は以下の通りです。

SCPA-JP-00167の効果は、一度でもSCPA-JP-00167を目にした者に対して生じます。そのため、SCPA-JP-00167の存在が広まると、被験者数が急速に増加し、対処が難しくなる恐れがあります。このため、SCPA-JP-00167の目撃情報に関する情報管制が極めて重要です。

また、SCPA-JP-00167を被った者に関する心理的影響について研究が行われました。馬人化した被験者は、自らの人間性と馬の本能との間で葛藤を抱えていることが観察されています。これにより、馬人はしばしば自己同一性に関する苦悩や混乱を経験し、精神的に不安定な状態に陥ることがあります。

さらに、SCPA-JP-00167が放出するとされる黒い液体についての解析が行われました。この液体は通常の物質を迅速に溶解するほどの腐食性があり、生物学的な性質の解明が急務となっています。この液体がどのようなプロセスによって生成されるのか、またそれが馬人にどのような影響を与えるのかについての研究が今後行われる予定です。SCPA-JP-00167に関するさらなる追加情報を提供いたします。

最近の研究により、SCPA-JP-00167が周囲に放出するとされる黒い液体には、驚くべき特性が発見されました。実験の結果、この液体が他の物質を溶解させるだけでなく、生物と接触した際にはその生物の遺伝子構造を変異させる力を持っていることが明らかになりました。この遺伝子変異は、生物が異常な形態に変質する可能性を秘めており、SCPA-JP-00167とその影響を受ける個体との関連性を深めるべく継続的な研究が求められています。

さらに、SCPA-JP-00167が発する殺人衝動についてもより詳細な調査が行われています。馬人における殺人衝動は、単なる食欲や防衛本能だけでは説明がつかないという指摘があり、その背後に潜む何らかの異常な要因について解明が進められています。特に、馬人がなぜ人間のみを襲うのか、その行動に潜む本質的な動機についての研究が今後の重要課題となっています。

補遺:
SCPA-JP-00167の被験者が馬の頭を被る衝動にかられた際、その衝動を抑えるための対処法が検討されています。これまでの研究により、特定の音声パターンや周波数がSCPA-JP-00167に関連する行動を軽減させる効果がある可能性が示唆されています。特に、特定のリラックス効果を持つ音楽や自然の音などが被験者の心理状態に大きな影響を与えることが明らかになっています。

さらに、SCPA-JP-00167との接触や実験を行う際には、被験者や職員の安全を最優先に考慮する必要があります。適切な防護服や安全装備の着用、遠隔操作による取り扱い、および適切な監視体制の下での実験が求められます。SCPA-JP-00167による影響を受けた被験者や関係者には、精神的な支援や適切な処置が提供されるべきです。

今後の研究では、SCPA-JP-00167の性質や影響についてさらなる解明が期待されます。特に、SCPA-JP-00167が引き起こす遺伝子変異や殺人衝動のメカニズムに関する研究が重要視されており、その結果に基づいた対策や予防法の策定が必要とされています。SCPA-JP-00167の安全性確保とその研究成果を通じたリスク管理が今後の課題となるでしょう。

注意事項:
SCPA-JP-00167に接する際は、全身防護スーツとフルフェイス型ガスマスクの着用が義務付けられています。SCPA-JP-00167の装着は絶対に禁止されており、誤ってSCPA-JP-00167を被った場合は直ちに緊急手順を実施し、専門が駆けつけるまでその場から退避してください。SCPA-JP-00167に対する実験や観察は、厳格な制限下で行われる必要があります。SCPA-JP-00167の特性によって生じた異常行動は速やかに報告し、適切な対処を行うようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00167

報告者:
SCPA生産者

承認者:
上級研究員 ███████