特別収容プロトコル:
SCPA FoundationはSCPA-A-JP-01494「やはり」を保管するために、標準的な安全保管倉庫を使用します。倉庫内にはSCPA-A-JP-01494を保管する専用の収納ボックスが設置されており、アクセスは認可された研究員および保安員のみが許可されます。SCPA-A-JP-01494を取り扱う際には、手袋を着用し、物理的接触を最小限に抑えるようにしてください。SCPA-A-JP-01494の保管状態は定期的に点検し、何らかの異常が発生した場合には直ちに報告するようにしてください。

説明:
SCPA-A-JP-01494は、一見すると古びたペンダントのように見える異物です。その外観は金属製で装飾が施されており、特に目立った特徴はないものの、所持者がこのペンダントを身に着けると、周囲の人々の記憶からその者を消去する効果が現れます。被験者はペンダントを身につけてから数分後、まず家族や友人の記憶から忘れ去られ、次第には職場や社会からも存在が消えてしまいます。この効果はペンダントから離れると解除されますが、消去された記憶は元に戻らず、所持者は社会的に孤立してしまいます。SCPA-A-JP-01494は悪用を防ぐため、厳重に管理されるべき危険な異常品とされています。

SCPA-A-JP-01494に関するさらなる研究により、ペンダントの効果がより深刻であることが明らかになりましました。実験の結果、SCPA-A-JP-01494を身に着けた人物が自らの存在を周囲の記憶から消去するだけでなく、その人物が過去に関わった出来事や行動も同様に消去されることが確認されました。つまり、所持者の存在が抹消されるだけでなく、その人物に纏わる全ての記憶や影響も同時に消失するという異常性が浮き彫りになりました。

さらに、SCPA-A-JP-01494は自己保存本能を持つと考えられており、所持者が自分の存在を消去しようとすると、周囲の人々の記憶から所持者を消去する反動が生じます。この結果、所持者がペンダントを装着したまま自身の存在を消そうと試みると、周囲の人々が所持者に対して無自覚的な攻撃的行動を取るようになります。この負の連鎖を防ぐため、SCPA-A-JP-01494の取り扱いは特に慎重に行われるべきであり、さらなる研究が必要とされています。SCPA-A-JP-01494に関するさらなる研究により、ペンダントが持つ異常な効果の一つとして、所持者の精神状態に影響を与える可能性が浮上しました。実験の結果、SCPA-A-JP-01494を身につけた被験者は徐々に現実感覚を失い、自己同一性に関する深刻な問題を抱えるようになっていくことが明らかとなりました。ペンダントによる周囲の記憶の削除と自らの存在の抹消というダブルパンチは、所持者の精神に極度の混乱を引き起こす可能性が高いことが懸念されます。

さらに、SCPA-A-JP-01494が放つ微弱な放射線が周囲の環境にも影響を及ぼしている可能性が示唆されています。この放射線は長時間にわたって霧状の異常現象を引き起こすことが報告されており、被験者や収容施設の周囲に異常な気配や視覚的幻覚が生じることが観察されています。SCPA-A-JP-01494の影響が環境にまで広がる危険性については、今後の研究で詳細に検証されるべきです。

補遺:
SCPA-A-JP-01494の効果に関する最新の研究では、ペンダントが持つ異常な能力が一部の個体によって利用される可能性が指摘されています。特に、SCPA-A-JP-01494を巧みに操る者が存在し、その者がペンダントを使用して記憶の改ざんや自らの存在の抹消を繰り返している可能性が浮上しています。このような者がSCPA-A-JP-01494を悪用することで、社会や組織に混乱をもたらす危険性が高まることが危惧されます。

さらに、SCPA-A-JP-01494の起源や製造方法についての調査も進行中ですが、現在までにその情報は入手されていません。ペンダントがどのようにして異常な効果を持つに至ったのか、その謎は今なお解明されていない状況です。研究チームは今後もSCPA-A-JP-01494に関する解明を深め、この異常品が持つ潜在的な危険性に備えるべく努力を続ける予定です。

注意事項:
SCPA-A-JP-01494を取り扱う際には、絶対に直接肌に触れないようにしてください。ペンダントを身に着けたまま長時間過ごさないようにし、できる限り人目に触れない場所に収納して保管してください。SCPA-A-JP-01494を使用する実験や調査を行う際には、必ず実験計画を事前に立て、適切な安全対策を講じて作業を行うようにしてください。SCPA-A-JP-01494によって引き起こされる記憶の消去は深刻な影響を及ぼす可能性があるため、慎重な取り扱いが必要です。

記録番号:
SCPA-JP-01494

報告者:
あ

承認者:
Site-81長官、O5評議会