特別収容プロトコル:
SCPA-###は、Foundation職員を含めた人間が議論してはならない宗教上の経典および教義、教会のような施設、またはそのようなものと見なされるものを含む物体であるため、SCPA-###は任意の人間集団の前で議論したり展示したりすることはできません。SCPA-###と直接接触することは、魂や信念を損傷する可能性があるため、禁止されています。SCPA-###を収容する際には、無言および目隠し状態で収容します。SCPA-###がどのような経緯で出現した場合でも、SCPA-###の鎮静を行います。警戒レベル2以上の施設からSCPA-###を移送する場合は、海上航路を利用するようにしてください。SCPA-###は地下500メートルの収容施設に保管する必要があります。保管理職は、SCPA-###から十分な距離を保つようにしてください。

説明:
SCPA-###は、一般的に宗教団体の理論または教義を踏襲して形成された、個人に適合する宗教を認識する絶対宗教観念です。SCPA-###の宗教観念は、SCPA-###に影響を受ける者のみが納得感を感じられるため、他者が詳細を確認することはできません。SCPA-###は、完全に個人的な絶対宗教観念であり、最高の霊的体験を謳うとともに、個人の制御を超越した外的要因から自分自身を守り、現実世界を超越するための手段として位置づけられます。SCPA-###自体には物理的、または反物理的な力は存在せず、SCPA-###が抱える可能性のある危険は精神的、非現実的な領域に限定されています。SCPA-###が信奉する個人の信条や宗教観念の内容、教義などは、SCPA-###そのものと個人の間のみで共有されます。SCPA-###の影響下にある人員は、SCPA-###に完全に支配されることがあります。SCPA-###の影響下にある人員への影響を抑え込むためには、SCPA-###の収容に十分注意する必要があります。

SCPA-###の信奉者は、SCPA-###に支配されやすくなります。SCPA-###によって支配される前に、SCPA-###を支配するよう指針を作成することで防止することができます。SCPA-###を支配する個人は、SCPA-###の影響下で絶対的な支配力を行使することができます。SCPA-###は、その支配下にある人々の精神的な弱さを利用して支配者に従わせます。このため、SCPA-###の効果を軽減するためには、SCPA-###の影響下にある人々の自己啓発プログラムへの参加、またはSCPA-###に対する敵意・恐怖心を高める取り組みが必要です。SCPA-###は、典型的な神的存在および霊的な力に結び付けられた現象をもたらすことがあります。SCPA-###の持つ影響力は、単一の人物だけではなく、地域全体に影響を及ぼすことがあります。SCPA-###を検出するための技術的リソースの開発が必要であり、SCPA-###自体を保管するための新しい施設の設置が必要であると考えられます。SCPA-###は、特定の人物だけが影響を受けるのではなく、市民の中に広がっている場合があります。SCPA-###の侵害事象の再発を防ぐため、FoundationはSCPA-###に関する情報漏洩を監視し、基本的な認知防御プログラム、展示会、交流会の開催を推進しています。SCPA-###が支配する個人に対して実施された試みでは、SCPA-###に埋め込まれた思考制御プログラムを削除することが可能です。しかし、SCPA-###によって引き起こされる損害は、一度行われた無秩序によって既に発生してしまったものであるため、プログラムを削除することは、既に引き起こされた損害を修復するためには不十分であると考えられています。SCPA-###の信奉者は、彼らが信じる宗教が最高の宗教であると信じる傾向があります。SCPA-###を保管するための施設は、機密取り扱いの対象となっており、認証されたキャリアのみがアクセスできます。修復が必要な損傷を防ぐために、SCPA-###は定期的に点検する必要があります。

補遺:
SCPA-###の信奉者は、SCPA-###によって引き起こされる異常な現象を受け入れやすく、それらの現象に支配されやすくなっています。SCPA-###の信奉者は、他の信奉者と共通した信条や宗教観念を共有しているため、彼らがSCPA-###の支配下にある場合、集団的な信念を共有することがあります。SCPA-###自体が信仰の対象となることは稀な現象ですが、SCPA-###の信奉者によってSCPA-###が祭壇や聖堂のような形で奉れられることがあります。このような場合、SCPA-###は霊的な活性を受けるため、影響下にある人々に悪影響を与え、新たな信奉者を引き付けることがあります。SCPA-###によって引き起こされる現象に対する抵抗力を持つことができるのは、SCPA-###の影響下にある者ではなく、SCPA-###について正確な理解をした人間であります。SCPA-###の存在が明らかにされた日本在住のSCPA-###信奉者は数多くの虐殺行為を行っており、SCPA-###を収容するまでに多数の犠牲者を出しました。SCPA-###によって引き起こされた損害を回復することは一度行われた無秩序によって既に発生してしまっているため極めて困難であり、SCPA-###の影響下にあった人間の精神が完全に取り戻されることはありません。

注意事項:
SCPA-###の影響下にある個人を発見した場合、適切な人材が誘導、収容、保護し、SCPA-###から影響を受けないように努めてください。SCPA-###の物理的な存在は適切に保管されるべきで、SCPA-###の文書化には正確な関連性、可能性、および関係者の個人情報の処理が必要です。SCPA-###の知識および影響下にある個人の情報を共有する前に、SCPA-###の制御下の状態に合わせて、十分な検査および診断を実施する必要があります。SCPA-###の保管、移動、および展示には、警戒や封印のための適切な手順が必要です。SCPA-###の操作は、SCPA-###が抱える潜在的な精神的危険を包括的に検討し、描画されたプロトコルに従って実行する必要があります。SCPA-###の私的性質から、SCPA-###の物理的存在を評価するためには、SCPA-###が影響を与える可能性のある個々の潜在的リスクを周到に検討し、有効な収容手順を確立する必要があります。

記録番号:
SCPA-JP-00433

報告者:
███████ 博士

承認者:
█████████ 責任職員