特別収容プロトコル:
SCPA-A-JP-00792は、常時二名以上の警備員が配置された特別収容セル内に保管されます。セルは二重の鉄鋼製扉で厳重に封鎖され、24時間監視カメラによる常時監視が行われます。SCPA-A-JP-00792の収容区画内には、任意の文書や物品の持ち込みが厳禁とされています。SCPA-A-JP-00792の検査や実験、移動時には、特に訓練された専門家チームが配置され、厳格な安全対策がとられることとします。SCPA-A-JP-00792が何らかの異常行動を示した場合は、直ちに適切な対処を行うよう指示されます。

説明:
SCPA-A-JP-00792は、通常の見た目を持つ一枚の絵画でありながら、その内部には未知の次元や宇宙が織り成す複雑な構造が観測されています。絵画の表面には深紅色の線画が描かれ、その線が触手状に絡み合い、何らかの生命体や宇宙現象を模したような形状となっています。SCPA-A-JP-00792を鑑賞する者は、絵画の中に没入し、奇妙な幻覚や霊的な体験を経験することが報告されています。
SCPA-A-JP-00792を長時間見つめた者は、現実と幻覚の境界が曖昧になり、絵画内の異次元空間に引き込まれる危険性があります。また、一部の被験者はSCPA-A-JP-00792の影響下で正気を失い、異常な行動に走ることが確認されています。SCPA-A-JP-00792を直接触れたり、絵画上の図形を再現しようとする行為は禁止されており、慎重な取り扱いが求められています。

SCPA-A-JP-00792は、発見された際には地元の美術館に展示されていた一般的な絵画として扱われていましたが、その特異性が判明した後、SCPA Foundationによって回収・収容されました。SCPA-A-JP-00792の制作者や絵画の起源についての情報は一切得られておらず、絵画そのものがいかにしてその異常性を獲得したのかについては謎に包まれています。
また、SCPA-A-JP-00792の影響下にある者が報告する幻覚や霊的な体験は、その内容が一貫しており、何度も同じ状況や風景が現れることが観察されています。これにより、SCPA-A-JP-00792が特定の異次元や精神的な領域にアクセスする機構を持っている可能性が示唆されています。研究チームはこのメカニズムを解明するためにさらなる実験と解析を行っていますが、まだ全容が解明されているわけではありません。SCPA-A-JP-00792は、その深遠なる特性からさらなる研究の対象となっています。SCPA-A-JP-00792に関するさらなる調査により、絵画内部の構造が非ユークリッド幾何学的な特性を持っていることが確認されました。絵画の奥行きや形状が通常の物理法則に従わず、複数の次元が同時に折り重なって存在しているかのように観測されています。さらに、SCPA-A-JP-00792の表面温度は常温よりも低く、触れた者が深い冷えを感じるという報告があります。この異常な性質から、SCPA-A-JP-00792が通常の絵画とは異なる存在であることがうかがえます。
また、SCPA-A-JP-00792の影響下にある者が報告する幻覚や霊的な体験には、極めてリアルでありながら不可思議な要素が絡み合って現れるという特徴があります。時には未知の存在や、理解不能な知識に触れることで精神に異常をきたす危険性が指摘されています。SCPA-A-JP-00792は、その謎に満ちた性質と未知の可能性から、研究者たちにとって永遠の謎と挑戦としての存在として位置付けられています。

補遺:
SCPA-A-JP-00792に関する最新の研究では、絵画内部の幾何学的構造に規則性が見いだされつつあります。特に、一部の研究者は、SCPA-A-JP-00792が特定の数学的パターンや記号に基づいて構築されている可能性を指摘しています。これにより、絵画が持つ異次元空間へのアクセス手段や、異なる宇宙間の情報伝達の可能性に注目が集まっています。
また、最近の実験により、SCPA-A-JP-00792が放射するとされる微弱なエネルギーが周囲の空間に微細なゆらぎをもたらすことが確認されました。このエネルギーの性質や影響は今後の解析が待たれるところですが、SCPA-A-JP-00792が単なる物理的オブジェクトを超えて、周囲の現実に与える影響についての新たな知見を得る可能性が示唆されています。これらの事実は、SCPA-A-JP-00792の謎を解明する上で重要な手がかりとなるでしょう。

注意事項:
SCPA-A-JP-00792に接近する際には、絵画の中に没入しないよう注意してください。SCPA-A-JP-00792の影響下で生じる幻覚や異次元空間は、正気を脅かす可能性があります。絵画に触れず、図形を再現しないようにし、特にSCPA-A-JP-00792を破損させる行為は厳に禁止されています。SCPA-A-JP-00792の取り扱いには十分な警戒を払い、専門家の監督のもとでのみ行うようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00792

報告者:
SCPA Foundation 日本支部 調査員A

承認者:
Site-81 サイト長 満月 賢介