特別収容プロトコル:
SCPA-00394の保管（専用倉庫、スーツケースサイズ）には、SCPA-00394が現れた時から6時間前より最低2人の武装員が待機し、SCPA-00394発生時に速やかに作戦を実施できるよう準備を整えること。

SCPA-00394は日中には寝ているため、入室が必要な場合は日中に実施すること。

SCPA-00394が発生した場合、目撃した人員を即座に保護し、全ての人員に対して SCPA-00394 の存在やその能力に関する情報の伝達を禁止すること。

SCPA-00394が2回以上連続で発生した場合は、施設内のセンサーおよび監視カメラを点検し、故障の確認を行うこと。また、必要に応じて特殊防護装備の更新・強化を行うこと。

説明:
SCPA-00394は、頻繁に消失と出現を繰り返す異常な存在です。

SCPA-00394は、夜間に施設内部に現れ、その周囲の全ての光源を消し去る能力を持っています。SCPA-00394が存在する場所には光源が存在しなくなり、通常の照明装置や電気機器は機能しなくなります。SCPA-00394が通り過ぎると、光源が再び点灯するようです。

SCPA-00394が現れると、その周囲に存在する人員は、全て不明な移動手段で消滅し、発見された例はありません。現在、SCPA-00394と、SCPA-00394によって消失してしまった人員の関係性は不明です。

SCPA-00394は、一日中眠り続けることが知られています。このため、SCPA-00394 を保管する際には、日中を狙い、その存在に注意を払って運搬することになります。

SCPA-00394を目撃した人員の生存率は極めて低く、SCPA Foundationに十分なデータを提供できる人員は存在していません。SCPA-00394の特異な現象については現在も解明されていませんが、SCPA Foundationの研究陣はこれを突破するためにさまざまな試みを行っています。

SCPA-00394は、保管中の発生を含め、SCPA一帯に影響を及ぼす独自の現象を引き起こしています。

SCPA-00394が発生する前に、周囲の SCPA の電源やシステムに異常が発生することが多く、発見しやすくするために、SCPA-00394保管場所の周囲にはセンサーや監視カメラを設置されています。

また、SCPA-00394との関連性は今の所不明のままですが、最近になり研究員たちは SCPA-00394を持つ職員が、2名消失した事件に遭遇したことを判明しています。この件を受けて、SCPA-00394保管場所周辺には警備員や研究員が常駐するようになりました。

SCPA Foundationによって実施された数多くの実験や調査では、SCPA-00394があらわれる条件についていくつかの仮説が立てられていますが、確たる証拠は見つかっていません。今後もさらなる調査と研究が必要とされます。SCPA-00394によって消失してしまった人員は、SCPA Foundationの各拠点内で本格的な捜索活動を実施しており、数名の発見例があります。しかし、この中には、謎に満ちたSCPA-00394 固有の現象によって重大な変化を受けた個体も含まれています。この例は極めて稀ではありますが、SCPA-00394によって消失してしまった人員の安全が極めて危険な状況に陥る可能性があることを示唆します。

SCPA-00394が能力を発動した際、その周辺にいた人員がすべて消失するというのは、恐怖とともに、ある程度予測される結果だとされています。しかしながら、SCPA-00394が何故この特異な能力を保持しているのか、また、そのどのような条件下で働くか(もしくは働かないか)が全くわかっておらず、全く予想もつきません。

SCPA-00394は現在、観察とジレンマの状態下に保管されています。SCPA FoundationがSCPA-00394の秘密を解くため、この謎めいた存在に関する新たな情報を発見する方法を探し続ける一方、SCPA-00394の保持と管理には十分な注意が必要です。

補遺:

SCPA-00394に関する研究において、SCPA-00394は周辺環境に強い影響を与えることが報告されています。

SCPA-00394が発生すると、周辺の機器に異常が発生し、電力供給や通信手段が寸断されることが報告されています。SCPA-00394の影響下にある場所では、センサーや監視カメラの機能が制限され、また、SCPA-00394の影響を受けているエリアへのアクセスが困難になる場合もあります。

SCPA FoundationがSCPA-00394の現象に関する特定の調査プロジェクトを推進しており、SCPA-00394の能力に関する知識を向上するために、日々研究を続けています。SCPA-00394の性質について新たな報告がある場合は、関係する研究員へ直ちに通知するようにしてください。

注意事項:
SCPA-00394は、その能力により危険性が高く、SCPA-00394を取り扱う際は常に警戒を要します。

SCPA-00394が発現中に通行禁止区域の中を歩いてはならず、SCPA-00394が出現した場合は、直ちに周囲から距離をとり、現地の指揮官に通報するよう指示してください。

SCPA-00394に触れることは絶対に禁止されています。SCPA-00394が現れた場合は、余分な光源の使用を避け、物陰に身を隠すなどして視界からSCPA-00394を避けてください。

SCPA-00394が3回以上連続で発生する場合、SCPA Foundationのフェーズ3の緊急プロトコルが実行される可能性があります。定期的な保守点検の実施については、現地の指揮官に連絡し、適切な措置をとってください。

記録番号:
SCPA-JP-00394

報告者:
█████ 博士

承認者:
█████ 責任研究者