特別収容プロトコル:
SCPA-00990は、常温で安定しており、特別な収容は必要ありません。ただし、SCPA-00990は常に目視で確認できる位置に保管されるようにしてください。SCPA-00990が不明な場所に移動してしまった場合、直ちに上級職員に報告してください。

説明:
SCPA-00990は一般的な爆発物とは異なる特性を持つペタペタと呼ばれる爆弾です。SCPA-00990は外観上は通常の爆弾と区別がつかないが、起爆装置を操作することで非常に粘性の高い物質が周囲に広がり、数メートル範囲内のあらゆる物体を強力な粘着で覆う。この物質は非常に強固で、通常の手段では容易に取り除くことはできない。更に、爆風による被害は最小限に抑えられるが、粘着物質が周囲に跳ね返り、広い範囲に被害を及ぼす可能性があります。SCPA-00990は輸送や破棄に際しては特に注意が必要であり、実験時には安全な場所での実施が推奨される。

SCPA-00990は、初めて発見された際には通常の爆弾として誤解され、取り扱いに混乱を招いた経緯があります。実験により粘着性の物質が周囲に拡散する特性が判明した後、SCPA-00990は特殊保管プロトコルに従って管理されるようになりました。また、SCPA-00990の粘着物質は一度硬化すると非常に強力な接着力を持つことが報告されており、解除する際には特殊な溶剤や工具が必要とされます。

研究班は現在、SCPA-00990の起爆装置を改良することで粘着性物質の拡散を制御する方法を研究中です。これにより、SCPA-00990の利用範囲を拡大し、特定の任務において効果的に活用する可能性が探られています。また、SCPA-00990を利用した装置が他のSCPAオブジェクトの収容や保護に活用される可能性も模索されており、今後の研究が期待されています。SCPA-00990の粘着性物質は重力の影響を受けやすく、水平面よりも垂直面での使用時により効果的であることが実験により確認されています。この性質を活かし、SCPA-00990は建築物の壁面や斜面に設置され、不法侵入者の侵入を防ぐための障壁として利用されています。また、SCPA-00990は特定のエリアを一定時間封鎖するための非致死的な手段としても検討されており、治安維持や施設のセキュリティ向上に活用される可能性があります。

さらに、SCPA-00990の粘着性物質は熱や放射線などの外部要因によって変性することが確認されています。この性質を利用し、SCPA-00990は高温・高放射線環境下での使用が検討されており、異常な条件下でも安定した性能を発揮する可能性があります。将来的には、SCPA-00990をさらに改良し、さまざまな状況に対応できる汎用性の高い非致死兵器として運用されることが期待されています。

補遺:
SCPA-00990は粘着性物質の特性を持つ非致死兵器としての有用性が確認されていますが、その利用には慎重さが求められます。粘着物質が外部環境に漏えいした場合、予期せぬ問題を引き起こす可能性があります。そのため、SCPA-00990の取り扱いや運用には常に専門家の監督が必要とされます。

また、SCPA-00990の改良により新たな性質や機能が得られた場合、適切なテストと評価を行った上で運用に組み込む必要があります。十分な検証を経ずにSCPA-00990の運用を拡大することは制御を失う危険性をはらんでいるため、研究チームは慎重かつ細心の注意を払いながら新たな可能性を追求しています。SCPA-00990の安全性と有用性を確保するためには、継続的な監視と評価が欠かせません。

注意事項:
SCPA-00990を取り扱う際は、起爆装置を操作する際に周囲に十分なスペースが確保されていることを確認してください。粘着物質が周囲に広がる際には、人的被害を最小限に抑えるために速やかに避難を開始してください。SCPA-00990は取り扱いに注意が必要な異常物質であるため、未訓練者が扱うことは厳禁です。各担当者はSCPA-00990の取り扱いについての訓練を定期的に受けるようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-00990

報告者:
Researcher ██████

承認者:
Site Director ████