SCPA-JA-00337 報告書

アイテム番号: SCPA-JA-00337

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:
SCPA-JA-00337はSCPA Foundation所有の施設内の専用保管庫に収容されます。
SCPA Foundation以外の者がSCPA Foundationの施設に侵入した場合、SCPA Foundation職員によりSCPA-00337の存在を即座に報告し、地元警察署に通報するよう指示されます。

説明:
SCPA-JA-00337は面積１０畳程度の壁紙や床、天井、窓枠など空間のあらゆる部分がまるで綺麗に清掃されているように真っ白で平滑な部屋を形成します。
SCPA-JA-00337には、壁や天井から吊り下げられ、布団をしまった鞄など、普通の居間に体験することができるものとほとんど変わらない家具やインテリアが配置されています。
SCPA-JP-00337をこれらの通常の部屋の一つと区別するため、部屋の中央に存在する椅子に坐った人形がSCPA-JP-00337の目玉と言えます。
頭や四肢を動かせる隊形人形の上半身にはあたかも口紅で口を塗ったように、明らかな顔が見えない大人の女性の顔が描かれています。
半透明のヴェールで覆い被さった人形の下半身は、床に落ちた布団の上に置かれた子供の座椅子の形を模しています。

SCPA-JP-00337は、調査員が部屋に入ると、個別の部屋であるということとは裏腹に、部屋の壁が傾斜しているように、胸の奥底から心地よい睡魔を誘います。
SCPA-JP-00337の中に入った者は、とても居心地が良く、眠りに落ちます。
二分程たつとすっかり寝入っている状況になります。
その後、通常の時間が過ぎるまでSCPA-JP-00337にいることはできず、眠っている物の夢に入るかのような眠気に呑み込まれます。
SCPA-JP-00337内の機器に設置された録音は、このハイパネジェナシス現象の兆候を詳細に記録しています。

追加情報:
SCPA-JP-00337を入れる室内の図書館には、宗教書などの精神に関する書籍がかたっぱしから置かれ、入室制限がかけられています。
SCPA-JP-00337に接触する職員は、常に他の職員が近くにいるように指示されています。

参照文献:
・Document # 003377-1: 居住性試験- SCPA-JP-00337：執筆者Dr. 米澤 小百合
・Document # 003377-2: 磁気テストー SCPA-JP-00337：執筆者Dr. 菊池 和夫

機密度のレベル:
Confidential

注意事項:
SCPA-JP-00337の収容物に近づく職員は、睡眠を誘発される可能性について指示される必要があります。
また、SCPA-JP-00337探査対象リストに記載されていない建築物やインテリアの改修が、SCPA-JP-00337周辺の地域で行われる場合、SCPA-JP-00337の排除が不可欠です。

記録番号:
Incident Report #003377-1: SCPA-JP-00337のエラー動作

報告者:
Dr. 米澤 小百合

承認者:
Site Director ██████