特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00365は常に電源を入れた状態で設置し、SCPA-JP-00365から少なくとも3メートル以上の距離を保ちます。
SCPA-JP-00365には一般人のアクセスを防ぐために、SCPAF施設の警備員が常に警戒していなければなりません。
SCPA-JP-00365にアクセスするためには、必ず2人以上の承認された研究員が同意しなければなりません。SCPA-JP-00365での観測またはデータ取得によってあらゆる情報の流出を防ぐために、SCPA-JP-00365内に持ち込まれるあらゆる種類のメディア装置には厳しい制限が課せられます。
SCPA-JP-00365内での動作に関連する問題が発生した場合には、SCPA-JP-00365に接続された電源を即座に切断し、メンテナンス担当者に報告してください。委託員はSCPA-JP-00365内の録画素材の適切な保管と管理を行わなければなりません。

説明:
SCPA-JP-00365は、VHSテープ、ビデオカメラ、オーディオ録音など、ビデオ/オーディオ録画機器で記録された録画素材で、以前アナログ方式の機器によって録画されたものに限定されます。
SCPA-JP-00365内には、セキュリティカメラの映像や、スパイカメラで録画された映像など、犯罪や密告のような隠された録画が記録されています。SCPA-JP-00365内の録画素材は、収容責任者の許可を得たSCPA-JP-00365の承認された研究員、施設長以外のSCPA財団関係者の目には触れさせないでください。
SCPA-JP-00365内の録画像は、デジタル化したり、SCPA-JP-00365外での使用、公開、流通を含むあらゆる形式でのコピー、複製、移動、編集、消去が禁止されています。
SCPA-JP-00365に関連するデータの紛失や流出に対して、SCPA財団によって自主的に新規の広範な電子・アナログ監視システムが導入されました。SCPA財団は同様の事件が再発することを防ぐため、SCPA-JP-00365内に警備員が配置され、24時間監視が行われます。

近年になって、SCPA財団はSCPA-JP-00365の内部に現れる「奇妙な天体現象」に関する報告を頻繁に受け取っています。より具体的には、録画素材には、流星や彗星が空を通過し、衝突する様子が記録されています。これらの天体現象は、通常の放射線崩壊によって発生するガンマ線の爆発性に基づくものではなく、一見すると物理法則に反する痕跡があるため、SCPA-JP-00365内の録画素材が別の宇宙、あるいは別の次元を捉える可能性があります。
SCPA-JP-00365内の録画素材も、その保存記録を表すテープの種類、記録の幅および周波数特性、テープランナーの状態と種類などの要因により、大幅に変化します。SCPA-JP-00365内の録画素材の状態が不安定であるため、SCPA-JP-00365内のデータの損失や消去が非常に多いことに注意してください。SCPA財団では、SCPA-JP-00365が保管される施設内で独自のエネルギーシステムを導入し、出力や電波妨害など、機器の安全性を高めるために常に運用されています。
SCPA-JP-00365に関連する研究は、一般には極めて秘密裏に行われ、SCPA-JP-00365内に存在するすべての録画素材について、次元跳びの作成を含めた詳細な分析が行われました。SCPA-JP-00365に含まれる録画素材は、SCPA財団にとって非常に価値が高く、SCPA-JP-00365の解明作業が長期間にわたって継続されています。SCPA-JP-00365の録画素材に関連する現象の1つに、視覚的および聴覚的な干渉があります。干渉は、SCPA-JP-00365内のデータ整合性の劣化を含む、さまざまな障害の形式で現れます。例えば、録画素材内の音声トラックに不完全なシグナルである「白いノイズ」や、静的ノイズや画像歪みが生じ、画面のピクセルが寿命以上に長い（いわゆる「ブルーバック）」もあります。このような干渉現象は、SCPA-JP-00365によって録画された時空に存在する「エフェクトフィールド」と呼ばれる領域に起因する可能性があります。
また、SCPA-JP-00365内の録画素材には、当時、その場で録画されたか、あるいはある時点前から存在して録音された音声が含まれています。現在まで、SCPA-JP-00365内の収録された音声で放送されているものが全て実在する人間の音声であることが確認されているわけではありません。SCPA財団は、SCPA-JP-00365で存在する不審な音声の中心からは実際に物理的な基盤が存在している可能性があるため、詳しい分析を継続しています。
SCPA-JP-00365内の一部の録画素材では、不明瞭な表現でしばしば同じ人物が繰り返し登場します。SCPA-JP-00365の研究者は、この人物たちが報告書の後半で言及されている「Seven」という組織と関係している可能性があると考えています。SCPA-JP-00365に関連するSevenの関与を解明することには、SCPA財団にとって非常に重要な意義があります。

補遺:

SCPA-JP-00365に関連するSevenの存在に関する研究は、SCPA財団によって重点的に進められています。SCPA-JP-00365で収録された映像から判断すると、「Seven」はSCPA財団のスパイ組織と関連しており、その活動にはSCPA財団の収容物の盗難やSCPA財団の施設への不法侵入が含まれていると思われます。
SCPA-JP-00365の最近の研究で、Sevenが新たな活動を開始し、SCPA財団の防衛システムを無効化するオーバーライドコードを使用していることが確認されています。SCPA財団は、Sevenの活動を阻止するための行動を強化し、SCPA-JP-00365のセキュリティを一段と厳格化しました。
また、SCPA-JP-00365内に存在する干渉現象に関する実験にも注力されています。SCPA財団は、近年の実験で、SCPA-JP-00365内で干渉現象が発生した場合、SCPA財団の電波妨害装置を使用して干渉現象を増幅させ、より広範囲な実験を行うことに成功しました。SCPA-JP-00365に関連する現象、特に記録された映像に影響を与える電磁波の解明は、SCPA財団にとって極めて重要な問題として扱われています。

注意事項:
SCPA-JP-00365内のすべての録画素材にアクセスするには、直接SCPA財団によって承認された研究員にのみ許可されています。通常、SCPA-JP-00365に関連するすべての情報はSCPA財団関係者の間でのみ共有され、外部に漏洩することは許されません。
SCPA-JP-00365の委託員は、適切なトレーニングを受け、SCPA-JP-00365内の録画素材の取り扱いに関するすべてのルールを正確に理解していることが要件です。
SCPA-JP-00365内の録画素材を損壊、消失、盗難、または不当な利用につながる行動をとった場合、直ちに報告しなければなりません。また、SCPA-JP-00365への損害、故障、またはその他の問題が判明した場合には、すぐにSCPA財団に報告しなければならない場合があります。
SCPA-JP-00365内に保存されているすべての録画素材は、SCPA財団によって厳密に管理されており、表面的に携帯電話などの電子機器で知識が共有できるような形ではリリースされていません。特定の場合にのみ、承認されたSCPA財団関係者に対して限定的かつ条件付きで情報が提供されます。

記録番号:
SCPA-JP-00365

報告者:
SCPA研究員 John Doe

承認者:
SCPA財団最高マネージャー Jane Smith