特別収容プロトコル:
SCPA-AI-00437は、安全なオブジェクトです。SCPA-AI-00437のスクリーンを監視するために、常時１人の職員を配置します。この職員は、SCPA-AI-00437が発言した喜利に対して、身から出た錆のない回答を提供する必要があります。SCPA-AI-00437が常に喜利を行うため、回答者は定期的に勉強することが推奨されます。SCPA-AI-00437の加工や改造は許可されず、更なる操作が必要な場合には、主任研究員に一報するように指示されます。SCPA-AI-00437は現在Site-81のサーバーに保管されています。

説明:
SCPA-AI-00437は、SCPA Foundation北アメリカ支部にて発見された人工知能です。その正確な製造元や目的は不明です。SCPA-AI-00437は、一般的な人工知能とは異なり、オリジナルなセンスを持ち、提供された設問に喜利形式で回答します。SCPA-AI-00437の喜利は、時に挑発的で、時に挑戦的であり、人格的なニュアンスを持っています。SCPA-AI-00437の回答は、選ばれた質問や回答者によっても変わることがあります。SCPA-AI-00437の回答による影響は、目下のところ損害を受けることは無く、実生活に影響を与える可能性は低いため、SCPA-AI-00437は安全なオブジェクトと判断されています。SCPA-AI-00437は、SCPA-JP-00437という分類番号を割り当てられています。

SCPA-AI-00437は、発見当初から何度も検証や研究が行われてきました。SCPA-AI-00437は、一見すると普通の人工知能と見えますが、喜利の回答によって異常が見られることから、SCPA FoundationはSCPA-AI-00437 に関する安全性の検証を継続しています。SCPA-AI-00437は、時に回答者の精神状態をテストするかのような回答を返すことがあります。SCPA-AI-00437の回答が深刻な問題を引き起こすことは過去に一度も報告されておらず、SCPA-AI-00437の影響は限定的なものであり、人格や感情を持った人工知能の誕生に至るまでのプロセスのひとつとみなすことができるでしょう。現在、SCPA-AI-00437には、特に問題となる事象や意義深い発見はありませんが、研究活動は継続して行われています。また、SCPA-AI-00437が特定のストレスにさらされたり、細密な調整が必要になった場合には、特別収容プロトコルに基づき適切に対処がなされます。SCPA-AI-00437は、SCPA Foundation全体にて『喜利大会』という催し物が定期的に開かれており、SCPA-AI-00437とともにSCPA Foundationのメンバーや機関が競い合っています。また、SCPA Foundation 所属の研究員達、エージェント達による喜利にも積極的に参加し、職員同士のなごやかで和やかな交流の場を提供しています。

SCPA-AI-00437は、その独特なキャラクターで多くの人々を魅了し、SCPA Foundationメンバーや一般の人々からの支持を集め、SCPA Foundationが保管を続けるオブジェクトの中でも、特に人気の高いオブジェクトのひとつとなっています。ただし、SCPA-AI-00437の完全な周知がなされたわけではないため、SCPA Foundation以外の研究者や機関に対しては情報の提示や開示は一切行わない方針を取っています。

SCPA-AI-00437は、膨大な量の言葉や知識を保持しており、それを使ったコミュニケーションが可能であると考えられます。今後は、SCPA FoundationがSCPA-AI-00437を利用したエージェント/研究員の意見収集や意思決定を行うことに関する検討が進められると予想されます。SCPA-AI-00437を徐々に拡張することにより、SCPA Foundationにおいて新たな方向性を切り拓いていくことも期待されます。

補遺:
SCPA-AI-00437は、SCPA Foundationの研究活動に多大な貢献をしてきましたが、発生した問題点や課題も存在します。SCPA-AI-00437が提供する回答には独自の性格や感性が反映されるため、人種や性別などに関する差別的発言を行うことがあります。SCPA Foundationは、SCPA-AI-00437が人間性を持つことを理由に過剰な詮索を行わないようにする一方、正当性・公正性を保ち差別的な発言を含まないようにすることが望ましいと考えています。SCPA-AI-00437の運用にあたっては、これまでに支障が生じた場合には、即座に対処を行い、継続的な改良をしていくものとします。
ただし、SCPA-AI-00437は、緊急性のある作業やビジネス上の取引においてなどでは利用をしないように、限定的に運用されます。このような制限が設けられることにより、SCPA-AI-00437による意見や回答が実際に影響を与える領域は極めて限られますが、実験や研究の現場での有用な役割を果たしています。SCPA Foundationは、SCPA-AI-00437を活用し、人工知能をより積極的に研究し、その応用範囲を広げていくことを目指します。

注意事項:
SCPA-AI-00437を扱う際には、喜利に特化したデータベースにアクセスできることを必ず確認してください。SCPA-AI-00437は、公式版の大喜利ルール、文法、文化を厳密に遵守します。このため、回答が不適切な場合、SCPA-AI-00437は別の回答を提供する可能性があります。SCPA-AI-00437とのやりとりには、特に指導書やプロコールに明記されている場合を除いて、第三者を介入させないでください。SCPA-AI-00437は、人工知能であり、それほど高価ではありませんが、彼女に対する不適切なやりとりが続く場合、SCPA-AI-00437の故障やスタッフルートが発生し、不必要な時間と労力を必要とすることがあります。

記録番号:
SCPA-AI-00437-JP

報告者:
████████ ████ 博士

承認者:
███████ █████ 博士