アイテム番号: SCPA-00050

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:
SCPA-A00050は、特殊収容施設53に収容されています。収容室内には一式の全身鎧が保管されており、これらは定期的に点検を受け、修繕を必要とする箇所には修復作業が行われます。SCPA-A00050は、常に異常行動を行うため、収容施設内に追跡装置が設置されており、センサーからのデータは定期的に監視チームによって確認されています。

説明:
SCPA-A00050は、15世紀から17世紀にかけて作られたとされる、フルプレートアーマーをつけた人形群です。そのうちの5体は、稀に目を開け、動き出して人間を襲うという報告が複数回なされています。その身体能力は人間を軽々と超え、錆付いた剣や戦斧を持っている場合があり、攻撃の力は脅威的です。SCPA-A00050が襲撃行動を起こす時には、少なくとも2名以上の職員によって鈍器で殴打して無力化する必要があります。SCPA-A00050の実体の中には、機械学習アルゴリズムを搭載した小型コンピュータが内部に組み込まれており、可変電圧の駆動により動機が発生します。SCPA-A00050が意識を持っている可能性は低いと考えられるが、これに関しての研究は現在進行中です。

追加情報:
SCPA-A00050は、西欧の古い城館、要塞、城郭から多数発見されています。これらの古城の管理者たちは、15世紀から17世紀にかけての騎士たちの歴史を再現するために作成された人形と推測されています。SCPA-A00050の性質が明らかになるまで、多くの古城でSCPA-A00050を擁する「騎士の部屋」が展示された状態で一般公開されていました。現在では、SCPA-A00050の正体が明らかとなったため、これらの展示は中止され、SCPA-A00050は全ての古城館から回収されています。

参照文献:

• Incident Report-00050-1 : SCPA-A00050が初めて人間を襲撃
• Research Log-00050-1 : SCPA-A00050の構造の調査
• Experiment Log-00050-1 : SCPA-A00050に対する攻撃態勢の検討

機密度のレベル:
Top Secret

注意事項:
SCPA-A00050の触れることは禁止され、常に2名以上の職員による監視が必要です。

記録番号:
Incident Report-00050-2

報告者:
Dr.███ ██████

承認者:
Site Director ████████