特別収容プロトコル:

SCPA-XXX-JPは安全性が高いため、一般財産として扱われます。SCPA-XXX-JPを収容するための特別な設備は必要ありません。SCPA-XXX-JPを保管する時は、常に常識的な注意を払ってください。SCPA-XXX-JPが他のオブジェクトと接触することを避けるため、SCPA-XXX-JPはそれぞれの個別容器内に保管されます。SCPA-XXX-JPの収容担当者は、物理的にSCPA-XXX-JPに接する際や、SCPA-XXX-JPを封印するときに防護手袋とマスク、保護メガネを着用する必要があります。SCPA-XXX-JPの場所に関する情報の漏洩を防止するため、SCPA-XXX-JPの収容先には定期的に保安検査を行うようにしてください。

説明:

SCPA-XXX-JPは20×20×10 cmのメタルボックス内に存在し、このボックスは窓なしで錠が付いています。ボックス自体にはコンセンサスによって合意されたSCPAロゴが、表面に貼り付けられています。SCPA-XXX-JP内には、小型の肉食性観葉植物が入っています。植物は3つの円形容器に分けられ、それぞれの容器には赤、黄、青という色と共に、漢字二文字が書かれています。SCPA-XXX-JP内の気温は室温に保たれ、植物を傷付けることがないように、適切な湿度で維持されています。

SCPA-XXX-JPの3個の容器に入った植物は、珍しい観葉植物で、熱帯雨林に存在するオリジナルの植物を超自然的な方法で現れた形態に変化させています。SCPA-XXX-JPの植物は粘着性のある液体を分泌し、消化し、捕食します。これらの植物は、水中でも生育でき、成長したときには周囲の物質を吸収して自らを成長させます。それらの植物が成長しているとき、SCPA-XXX-JP内には特別な音や粒子放射が発生するため、SCPA-XXX-JPはカウンター計によって監視されています。

SCPA-XXX-JPの植物が時折、人間に襲いかかることがあります。このような現象はまれですが、SCPA-XXX-JP内の植物が喜んでいるようであるため、許可なくSCPA-XXX-JPの内部にて行動することは禁止されています。SCPA-XXX-JPの外部に警備員が常駐し、SCPA-XXX-JP内部を監視することで、SCPA-XXX-JPの危険性を最小限に抑えられています。

SCPA-XXX-JPの初報告は20██年に、SCPA-XXX-JPを発見した警備員、█████████ ████████によって行われました。SCPA-XXX-JPを保管することができる場所が確保され、SCPA-XXX-JPのアップグレードを目的に様々な研究が開始されました。

SCPA-XXX-JPは、見た目に反して安全な物であり、大量のエネルギーを消費することはありません。SCPA-XXX-JPに関する研究により、植物の喜ぶ様子や音や粒子放射による現象が、SCPA-XXX-JP内の植物が摂食した生物から得られた、植物のエネルギー源に関連していることが判明しました。SCPA-XXX-JP内部の監視は、消費するエネルギーの量と、SCPA-XXX-JPが危険になる可能性を判断するために使用されます。

SCPA-XXX-JPが放射する粒子は紫外線を含み、SCPA-XXX-JP内部での植物の成長を解明するため、研究員はSCPA-XXX-JP内部での紫外線の増加を試みました。SCPA-XXX-JP内外での水素と窒素の濃度の測定及び、SCPA-XXX-JP内部での薄層クロマトグラフィーの実験の結果、SCPA-XXX-JP内部で化学反応が発生していることが判明しました。SCPA-XXX-JP内で何が起こっているかは、現在放射線実験によって解明されています。

SCPA-XXX-JPには無数の種類の変異が存在します。SCPA-XXX-JPの植物は、現在のところ月に一度、特別な秘密裏に行われる作業を通じて、数種類の新しい植物へと進化します。これは、SCPA-XXX-JPを捕食する対象が減っているため、生き残るために他のエネルギー源を探す必要があるためです。SCPA-XXX-JPでの変異率は極めて高く、SCPA-XXX-JPの内部での植物の変異と成長を調べるため、継続的な研究が必要です。SCPA-XXX-JPの内部では、植物が異なる色と形、植物の粘液、人間の発しうる音声を生成する能力が観察されています。SCPA-XXX-JPの植物の粘液は、繊維質構造で構成されており、肉類の捕食を意図して生成されたものであることが判明しました。SCPA-XXX-JP内の動物は発見されておらず、SCPA-XXX-JPの植物に必要なエネルギーは、SCPA-XXX-JP内で供給される珍しい波動に依存しています。また、SCPA-XXX-JPの植物が生成する音は、植物のエネルギー供給源と関連しており、不明瞭な音も含まれています。SCPA-XXX-JPの植物が生成する音と植物の粘液は、SCPA-XXX-JPを監視するため使用される音映像機器によって記録され、分析されます。

SCPA-XXX-JP内部での種々の変異は、SCPA-XXX-JPの特性を維持するために、スタッフが作成したSCPA-XXX-JP内部の微生物染色のプロセスを通じて再現されています。SCPA-XXX-JPの植物は独特の色、リアクション、または消費物が存在し、これらの特性はSCPA-XXX-JPの中での地位を指し示すため、研究員によって追跡されています。

SCPA-XXX-JPを取り扱う研究員は、SCPA-XXX-JPの内部の植物の健康を保つため、SCPA-XXX-JPの変異率を追跡しながら、SCPA-XXX-JPを維持するための行動指針を策定しています。SCPA-XXX-JP内部での変異の率は一般的に毎月1回程度となり、SCPA-XXX-JP内で展開された研究員たちは、SCPA-XXX-JPが危険になることがないよう、植物の生態的な側面を注意深く観察しています。SCPA-XXX-JPに関する今後の研究は、植物変異の背後にある潜在的な原因と、SCPA-XXX-JPが現在の形態を取る理由を追及することが目的となります。

補遺:

SCPA-XXX-JPの継続的な研究により、SCPA-XXX-JPは分解された人体部位を消化することが示唆されています。SCPA-XXX-JP内の植物は金属内に貯蔵される毒性金属の追跡、及びそれら周期表中の位置に何らかの相関を示しているか否かの研究が行われています。

SCPA-XXX-JPの内部に存在する微生物は、SCPA-XXX-JP内に存在する植物の生長に関与することが示されています。SCPA基金は現在、SCPA-XXX-JP内と外での微生物の違いを評価し、SCPA-XXX-JP内での植物の変異率に関連しているかどうかを確認しています。

SCPA-XXX-JP内部での紫外線の放射実験の結果、SCPA-XXX-JP内部での分子構造の変化が観測されました。SCPA-XXX-JP内部では、高純度の酸素や窒素を用いた理論的実験が行われ、SCPA-XXX-JP内部で実行される化学反応の詳細が解明されることが期待されています。

注意事項:

• SCPA-XXX-JPは、危険性が低いため、監視の常駐が必要ではありませんが、常に常識的な注意を払ってください。SCPA-XXX-JPが他のオブジェクトに接触することを避けるため、SCPA-XXX-JPの単独保管を確実にしてください。
• SCPA-XXX-JPを保管する際には、保安の点検を頻繁に実施するようにしてください。SCPA-XXX-JPの周囲や、SCPA-XXX-JP内部の危険な植物群を管理するため、監視者は適切な保護具を身に着け、慎重に操作しましょう。
• SCPA-XXX-JP内部を確認する際には、格納箱の上部にある【Growth Measurement Monitor】(成長量監視装置)を使用してください。SCPA-XXX-JP内に侵入する場合は、常に２人以上を同行させ、資格のあるMCL管制室に事前の記録を報告しましょう。
• SCPA-XXX-JPの監視において、いかなるメンバーや監視者もSCPA-XXX-JPの記録を複製してはいけません。SCPA-XXX-JPは秘密区域に範囲を制限されており、情報の漏洩に厳防措置を講じています。

記録番号:
SCPA-JP-00373

報告者:
████████ 博士

承認者:
███████████ 05議長