特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00880は、適切な管理の下に常時保管されなければならない。SCPA-JP-00880は非常に特異な性質を持つため、所定の保管施設内には、24時間体制で訓練された警備員が配置されなければならない。SCPA-JP-00880に関わるあらゆる観測は、必要な機材を使用して厳重に監視され、任意の異常が検知された場合は直ちに上級職員に報告されなければならない。また、SCPA-JP-00880に接触する際には、特定の手続きと装備が義務付けられ、万一の事態に備えることが必要です。

説明:
SCPA-JP-00880は通常、一見すると普通の3つ星ホテルのように見えるが、その内部に存在する空間は異常な性質を持っています。SCPA-JP-00880に入ると、入った者の深層心理に基づいて、内部のレイアウトや装飾が変化する現象が確認されています。特定の部屋や廊下が入る度に異なる景色や配置となり、同じ経路を辿っても異なる場所に続くといった錯覚を引き起こすことがあります。さらに、SCPA-JP-00880内では一部の宿泊客や従業員が存在しないにも関わらず、彼らの声や笑い声が聞こえるという報告もある。SCPA-JP-00880が放つこの異常的な影響は、長時間滞在した場合には被験者の認識に大きな影響を与え、恐怖や錯乱、幻覚などの症状が現れる可能性があります。SCPA-JP-00880の内部においては、精神的な安定を保つことが最優先となるため、研究員や警備員の派遣には十分な注意が必要です。

SCPA-JP-00880は時折、入口から入った人物が退室しようとすると、外部に続くはずの扉が存在せず、入口への帰還が困難になるという奇妙な現象が観測されています。この現象は、SCPA-JP-00880内の空間が錯綜し、次元的な歪みが発生している可能性が指摘されています。一部の被験者は、内部に同一の地点が現れる迷路のような構造に閉じ込められ、絶え間ない困惑と絶望に襲われると報告されています。

さらに、SCPA-JP-00880に関する調査中に発見された文書やアーカイブには、過去の宿泊客や従業員の記録が極めて不完全であることが明らかになっています。宿泊客の名簿や従業員のスケジュールには欠落が多く、一部の記録が一貫性を欠いているという異常が見られる。さらに、SCPA-JP-00880に関連した事件や事故の詳細が隠蔽されている可能性も指摘されており、その真相に迫ることは容易ではない。

SCPA-JP-00880は不可解な要素が多く、未だ解明されていない謎に包まれた存在です。これらの異常現象や非常に特異な性質を持つSCPA-JP-00880の研究は、慎重かつ注意深く行われるべきであり、将来的な調査に向けての準備と分析が不可欠です。SCPA-JP-00880に関するさらなる調査により、ホテル内での時間と現実世界との時間の流れに関する不可解な現象が明らかになってきています。複数の実験によって、SCPA-JP-00880内に滞在している者が外部に比べて時間経過の感覚が不安定であり、時には数時間の滞在感覚が数日に相当するという報告があります。これにより、SCPA-JP-00880内では時間の流れが歪められている可能性が浮上しており、研究者たちによる時間の計測と記録が重要視されています。

さらに、SCPA-JP-00880内で行われた一連の実験により、特定の場所や特定の行動によって内部構造が変化するパターンが示唆されています。例えば、特定のフロアで独特な記号を描くことで、そのフロアの景観や配置が予測可能な形で変化するという報告があります。このような異常現象は、SCPA-JP-00880内部の運用や安全確保において新たな観点を提供しており、今後の研究と実験による解明が求められています。

SCPA-JP-00880の性質や異常現象はまだ解明の途上にあり、その正体や根源に迫るためには引き続き慎重な調査と分析が必要とされています。SCPA-JP-00880が持つ謎を解き明かすことは、新たな異常現象の理解や収容方法の改善につながる可能性があるため、今後の研究が重要であることを強く示唆しています。

補遺:
SCPA-JP-00880の調査において、ある研究員がホテル内において長時間立ち往生した結果、異常な影響を受けたとの報告があります。研究員は内部構造の変化や時間の歪みにより迷子状態に陥り、外部とのコンタクトが途絶えてしまった。その後の捜索では、研究員の所在が特定できないまま失踪状態が続いており、SCPA-JP-00880が持つ異常性の深刻さを再確認する結果となった。この出来事を受け、SCPA-JP-00880内での個人の孤立状態に対する対策が強化され、今後の調査においては異常な影響を受ける可能性があることを踏まえた慎重な行動が求められています。

注意事項:
SCPA-JP-00880に近接する際は、内部の異常な影響による認識の歪みに注意すること。SCPA-JP-00880内では突然の景色の変化や幻覚が発生する可能性があるため、長時間の滞在は避け、特に精神的に安定していない被験者や職員の派遣は慎重に行うこと。収容施設の警備員はSCPA-JP-00880に入る際には常に注意深く行動し、異常が発生した場合は速やかに上級職員に連絡すること。SCPA-JP-00880の内部に異変が見られた場合は、関連するデータを適切に記録し、研究チームに報告することが必要です。

記録番号:
SCPA-JP-00880

報告者:
あ

承認者:
上級財団職員 永沢 涼