特別収容プロトコル:
SCPA-JP-01394は常に密閉された個室内に安全に保管される必要があります。個室は強化された鉄骨と硬質プラスチックで作られ、特殊な絶縁材料によって電磁波信号を遮断するように設計されています。SCPA-JP-01394の収容室にはセキュリティカメラが設置され、常に監視される必要があります。SCPA-JP-01394の収容室へのアクセスは、2名以上の認定された研究員の同意を必要とし、定期的な精神健康チェックを受けた者のみが許可されます。どんな場合においてもSCPA-JP-01394が開放されることは絶対に許されません。

説明:
SCPA-JP-01394は、外見上は一般的な口腔内鏡のように見えますが、その内部には異常な宇宙空間が広がっています。SCPA-JP-01394を口にくわえ、喉を通して深呼吸をすると、被験者は自身を周囲の星雲や恒星が広がる宇宙空間に取り囲まれているように感じると報告しています。被験者はこの異常な体験の間、自身が銀河の中に浮かんでいるかのような幻覚に囚われます。この幻覚は個人によって異なり、一部の被験者は異星人や宇宙船などの幻覚を経験することさえあります。SCPA-JP-01394の効果は口から外すことで解除されますが、幻覚を経験した被験者はしばしば精神的な影響を受け、長期的な心的外傷を負うことがあります。SCPA-JP-01394の異常性の正確なメカニズムやその起源についての理解は現在も研究が続けられています。

SCPA-JP-01394の影響を受けた被験者は、通常の視覚・聴覚体験とは異なる次元への旅に誘われると報告されています。被験者が身体的には収容室内に存在しているにもかかわらず、精神的には宇宙の果てや未知の銀河系を彷徨い歩くという錯覚を覚えることがあります。この異次元的な体験から戻った被験者は、しばしば現実と幻覚の区別がつかなくなり、深刻な現実感の喪失や精神的混乱を引き起こすことがあります。

SCPA-JP-01394の効果は口を開けただけで発動し、特定の頻度や条件が存在するわけではありません。このため、SCPA-JP-01394は不慮の事故によって発動する可能性があり、特に知識のない一般人に口に入れられた場合、重大なリスクを生む可能性があります。したがって、SCPA-JP-01394の取り扱いには非常に慎重さが求められます。研究チームは、SCPA-JP-01394の異常性や影響の影響範囲をより詳しく理解し、将来の被験者への危険を最小限に抑えるための対策を継続的に検討しています。SCPA-JP-01394に触れた被験者からの報告によると、異次元からの情報や知識が不可解な形で彼らの意識に注入されることがあります。被験者は銀河や星座、未知の言語や数値、さらには予知や予言に関する情報を受け取ると主張しますが、その内容はしばしば断片的で理解不能なものとなっています。これらの情報の中には、未来の出来事や宇宙の秘密に関する断片が含まれている可能性があり、研究者たちはこれらの情報の解読に専念しています。

SCPA-JP-01394の効果に触れた被験者の中には、異星種族や未知の宇宙的存在との対話をしたと主張する者もいます。これらの主張は客観的な証拠が不足しており、科学的な立証が難しいものの、被験者の一部は「銀河の声」と呼ばれる存在からのメッセージを受け取ったと述べています。SCPA-JP-01394がどのようにしてこれらの異次元的な情報を引き出すのか、そしてその情報の真偽については今後の研究がますます重要となっています。

補遺:
SCPA-JP-01394の初期発見時には、被験者が異次元からの知識を受け取る能力に関する研究が行われました。その結果、SCPA-JP-01394が口腔内に存在する異次元の情報エネルギーを介して、被験者の脳波活動が異常な変化を示すことが確認されました。このエネルギーは脳に直接影響を及ぼし、幻覚や知識の吸収を引き起こしていると考えられています。

さらに、SCPA-JP-01394の実験中には、被験者の間で時間の歪みや現実との境界の曖昧さに関する報告もありました。これらの現象はSCPA-JP-01394の異常性に関連している可能性があり、時間や空間の構造に影響を与える未知の力が作用している可能性が考えられます。研究チームはこれらの時間的な異常を詳細に調査し、SCPA-JP-01394が引き起こす現象の本質について理解を深めることを目指しています。

注意事項:
SCPA-JP-01394に接近する際には、口を開け、装置を口にくわえることは絶対に禁止されています。SCPA-JP-01394の効果を体験することは極めて危険であり、心的外傷を負う可能性があるため、研究や実験の際には適切な保護措置が必要です。SCPA-JP-01394の収容施設内では、口を開けることを含む行動を厳重に制限し、定期的な精神健康チェックが実施されます。SCPA-JP-01394の効果に晒された者は、適切なカウンセリングや治療を受ける権利が与えられます。SCPA-JP-01394に関する情報は必ずセキュリティレベル8以上の認可を得た者のみがアクセスできる場所に保管されるようにしてください。

記録番号:
SCPA-JP-01394

報告者:
上級研究員 天野真琴

承認者:
Site-81 サイト長 桜庭秀明