特別収容プロトコル:
消えた館は常に24時間監視されなければならず、防御壁が厳重に設置されるべきです。入口は常に施錠され、鍵は2人の上級職員によって管理されます。委任は許可されていません。館内に入る際には、センサーが常に作動していることを確認し、何らかの異常を感知した場合は直ちに報告します。消えた館の内部は定期的に掃除され、清潔さが維持されなければなりません。定期的な健康チェックも職員に対して行われ、異常な症状が出た場合は隔離処置が取られます。

説明:
消えた館は、通常の物理法則に従わない異常な建造物です。その外観は常に変化し、周囲の環境に溶け込むような姿をとります。建物の内部は非常に広大で複雑であり、通常の建築物ではありえない空間のつながりが存在します。探検者たちは建物内で迷子になることがよくあり、時折同じ場所を何度通過しても別の部屋に辿り着くことがあります。

消えた館の内部には異なる時空間や次元が交差しており、そこには現実とは異なる存在や現象が観測されます。また、建物内では聞こえないはずの声や足音が職員によって報告され、時には建物の中から消えてしまう者も報告されています。この建物は一種の迷宮であり、探検する者にとっては身体的、精神的な危険が常に伴います。

消えた館がどのようにしてこの異常な性質を持つようになったのか、その起源や目的は未だ不明です。SCPA財団の研究者たちは、この建物の謎を解き明かすべく慎重に調査を続けていますが、その真実を突き止めるのは容易ではありません。

消えた館は居住可能なエリアのように見えることがありますが、内側では不規則な配置の部屋や通路が存在し、常に変化しているため、内部を理解することは非常に困難です。探検隊が他の部屋へ進んだと思ったら元の部屋に戻ってしまうことも珍しくありません。さらに、館内では時間の経過も不安定であり、時折部屋の中で数時間過ごしたと思ったら外に出たら数日経っていたという報告があります。この時間の歪みは、館内での作業や活動に混乱を招くおそれがあります。

消えた館の中には、調査員や探検隊が報告した現象や出来事が非常に多く、その正体不明の存在や起こる現象に対する懸念が常に存在します。例えば、壁や床から突如として出現する手や顔、幻覚を引き起こす影、不気味な声や叫び声などが報告されています。また、消えた館に入ると明確な理由もなくパニック状態に陥る職員や、建物内で見かけたはずのない人物や存在に出会うこともあります。

消えた館はこれまでに多くの不可解な現象を引き起こしており、その性質や内部構造に対する研究は継続されています。SCPA財団は引き続き、消えた館が持つ異常性を解明し、人類や財団への潜在的な危険を最小限に抑えるために努力を続けています。消えた館に関するさらなる報告によると、建物内には特定の場所や部屋に留まることが危険であるという特異な特性があります。特定の部屋に長時間留まると、そこに取り残された職員や探検隊員が突然消失し、跡形もなく消えてしまうという謎めいた現象が報告されています。さらに、消えた館内部の一部の領域では、共鳴やエネルギーの変動が検出され、そこに立ち入ることで異常な体験をするリスクがさらに高まるとされています。

また、消えた館には一種の精神的影響力がある可能性が指摘されています。館内に侵入した者たちは、奇妙な幻覚や幻聴に襲われたり、建物自体が彼らの恐怖や不安を反映するかのように変容するという報告が増えています。これらの精神的な影響は、探検隊員や調査員の精神的健康に深刻な影響を与え、長期的な館内滞在がますます危険であることを示唆しています。

さらに驚くべきことに、最近の報告によれば、消えた館は外部との接触を拒否するようになってきています。館へのアクセスが制限され、館周辺での異常現象や異変も増加しています。SCPA財団はこの事態を重く受け止め、消えた館の異常性が拡大する前に適切な対策を講じる必要があると判断しています。

補遺:
最近の研究により、消えた館が持つ異常性には、さらなる深い謎が存在する可能性が指摘されています。特に、ある探検隊員が消えた館の内部で発見された日記の記述によると、建物が外部からの影響を受けつつ自己進化を遂げている可能性が示唆されています。この自己進化がどのような形で現れているのか、そしてそれが将来的にどのような影響を及ぼす可能性があるのか、今後の調査と研究が待たれるところです。

さらに、最新のセンサーデータによると、消えた館の一部地域で物理法則に起因する異常なエネルギー反応が検出されました。このエネルギー反応が何を意味するのか、そしてそれが建物の異常性にどのような影響を与えているのかについて、従来の説明が及ばない重要な問題となっています。SCPA財団はこれらの新たな情報を慎重に分析し、消えた館が持つ謎を解明するために最善を尽くす決意を新たにしています。

注意事項:
消えた館に関わる全ての職員は、建物内での行動に際して極めて慎重でなければなりません。建物が常に変化しているため、迷子になる可能性が高いことに留意してください。建物内での奇妙な現象や異音には決して単独で対処せず、常に他のチームメンバーや上司に報告してください。消えた館の内部における探査任務は過酷かつ危険であり、不必要な冒険を避けるよう努めてください。建物内に発生する異常な出来事には十分な警戒を怠らず、安全な探査活動を最優先としてください。

記録番号:
SCPA-JP-01137

報告者:
Dr. 宮崎千秋

承認者:
Site-███ 長官、O5評議会