SCPA-JP-00294 報告書

アイテム番号: SCPA-JP-00294

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:
SCPA-00294は地球上のどこかに出現する可能性があるため、現在のところ収容は不可能です。SCPA財団にて摘発された場合は速やかに回収し、クラスD職員による慎重な調査を行う必要があります。SCPA-00294の詳細は一般職員への公表を避ける必要があります。

説明:
SCPA-00294は、一見普通の喫茶店と見分けがつきません。しかしながら、SCPA-00294に入店した者は、8時間内に店から出ることができません。また、SCPA-00294内に入った者は、SCPA-00294を店から出るために少なくとも1000円以上の消費を強要されます。SCPA-00294は、入り口を入った者がどこから来たのか、また何か判断材料を提供することができるような情報源が存在しません。

SCPA-00294の内部は、客席のスペース、厨房、強制的に客に支払わせるボードゲームの棚などから成ります。SCPA-00294はどこからも入店でき、またどこにも向かっているようにも見えません。また、SCPA-00294の外壁も、何らかの形でスケールメンテナンスすることができます。SCPA-00294は、ある種の「ロッカイロケーション（ロッカーのような位置）」に位置している可能性があります。SCPA-00294の位置は、昼間には日の光で照らされた場所にある傾向があることが観察されています。SCPA-00294の外部には、「The Forgotten Cafe」（忘れられた喫茶店）の看板があります。

SCPA-00294での時間は、外界とは明確に異なるため、入店している間に日中から夜に変わる場合もあります。SCPA-00294内部にいる者たちは、時折目撃した「従業員」と呼ばれる奇妙な存在から注文を取られることがあります。SCPA-00294で提供される飲み物は、極めて美味しく、期待を上回るものです。SCPA-00294を出るために必要な金額は、時間の経過とともに増える傾向があり、非常に高額となる可能性もあります。

SCPA-00294に関する情報を注意深く調査し、他の場所に広がるSCPA-00294の影響を抑制することが求められています。

追加情報:
SCPA-00294は、財団が初めて知った際には北海道の函館市にあるとされ、利用者が増えたことから調査され、その正体が判明したものです。以来、SCPA-00294は世界中に出現するようになり、多数の利用者が報告されています。SCPA財団は、SCPA-00294の外界との時差およびSCPA-00294内部での時間流速に苦戦しています。

SCPA-00294に"迷い込んだ"報告者たちは継続的に観察され、報告者たちがSCPA-00294に入る前に持っていた所有物、SCPA-00294内部で接した人物、消費した飲料品などを含め、すべての可能性が調査されています。しかし、SCPA-00294に関する情報の調査についての我々の知識は、不十分であると考えられ、より深い調査が必要とされます。

参照文献:
SCPA-00294-1 Incident Report, SCPA-00294-2 Experiment Log

機密度のレベル:
Level-3

注意事項:
SCPA-00294の探索は、必ず二人以上の職員で行うこと。また、SCPA-00294内部の任意のものに対して不穏な言動を行なった場合、SCPA-00294内での滞在が延長される可能性があります。SCPA-00294内では、お金や時間を無駄にせず、慎重な行動が求められます。SCPA-00294の利用者には、SCPA-00294への記憶消去剤の投与が必要です。

記録番号:
SCPA-00294-1 Incident Report

報告者:
Dr. ██████

承認者:
O5-██