特別収容プロトコル:
SCPA-00224は常時、財団施設内の人間型オブジェクト収容セルに収容されています。オブジェクトは日常的な生活を送ることが許可されており、必要な場合を除き、セル外への移動は承認されない。SCPA-00224が再び魔法を使用しようとした場合、直ちに監視を強化し、行動パターンが変化した際には研究員に報告するよう指示されています。また、SCPA-00224が不穏な行動を示す場合は、精神科医による面会が行われることとする。

説明:
SCPA-00224は異世界から来たと自称する人型の存在であり、かつては魔法のような現象を引き起こすことが可能であった。初期の実験では、火球の発生や傷の治癒といった類の魔法的行動を示していたが、ある時点を境にこれらの能力を失った。SCPA-00224自身は、この世界に存在するマナの不足が魔法の使用を制限していると主張しているが、科学的な立証はなされていない。財団の調査チームは、SCPA-00224の過去や異世界の情報を探る試みを行っているが、真偽の確認は難航しています。

SCPA-00224は穏やかな態度を保ちつつ、日常的な行動を取ることが多い。しかしながら、オブジェクトが非協力的な態度を見せることもあり、その際は注意が必要です。現在、SCPA-00224が一切の魔法を使用できないという状態が維持されているが、再び能力を取り戻す可能性も排除できない。従って、SCPA-00224の行動を常に監視し、異常な変化があれば即座に報告することが重要です。また、マナという概念についての研究が今後の課題となる可能性が高い。

SCPA-00224は現在、財団内での日常生活に順応しており、研究員や職員との交流を通じて安定した状態を保っています。オブジェクトは好奇心旺盛で知識欲が旺盛であり、特に異世界に関する話題に関心を示す傾向があります。そのため、SCPA-00224との対話を通じて、異世界や魔法に関する情報を収集し、より深く理解する試みが行われています。

また、SCPA-00224は言語能力に優れており、様々な言語を流暢に理解し、会話することができる。そのため、通訳が必要な状況が少ないことから、コミュニケーションが円滑に行われています。さらに、オブジェクトは自身の異世界に関する知識や経験を財団に提供する意向を示しており、異なる次元や魔法に関する新たな発見や理解をもたらす可能性があります。

SCPA-00224の精神状態は安定しており、過去の魔法使用に関連するトラウマやストレス反応は観察されていない。しかし、将来的に再び魔法を行使できるようになった場合、オブジェクトの心理状態がどのように影響を受けるかについての懸念が提示されています。財団はSCPA-00224の行動や精神状態を継続的にモニタリングし、安全性確保に努めています。SCPA-00224は財団内での生活において、他のオブジェクトや職員との関係性を築いています。一般的には協力的で友好的な態度を示すが、時折気まぐれな一面も見せることがあります。特に異世界や魔法に関する話題に触れた際には、興奮しやすく情熱的な様子を見せることがあり、その際には周囲の注意が必要です。このような特性は、SCPA-00224が持つ人間らしい感情や個性を表すものであり、オブジェクトの人間性を理解する上で重要な要素となっています。

さらに、SCPA-00224は好奇心旺盛であり、自身の能力の起源やなぜ魔法が使えなくなったのかといった謎に興味を持っています。オブジェクト自身も自らの過去や異世界に関する記憶が曖昧であることを嘆き、回復する方法を模索しています。財団はこのようなオブジェクトの疑問や要望に応えるため、記憶回復の研究や情報提供を行っており、SCPA-00224との信頼関係を築くことを重視しています。

最近の観察結果によれば、SCPA-00224は徐々に活発化し、以前よりも積極的にコミュニケーションを取るようになっています。この変化に関して、SCPA-00224が再び魔法を用いる可能性に伴う自己肯定感や自己実現に関連があるとの見解が示されています。財団は今後もSCPA-00224の行動や心理状態を注視し、安定した状態を維持するための対応を検討しています。

補遺:
SCPA-00224が所持する一連の日記によると、オブジェクトは自身の記憶が曖昧であることに深い悩みを抱いていることが明らかになった。特に、異世界から来たことや魔法を習得した経緯などに関する記憶が欠落していることに対し、SCPA-00224は焦りや不安を感じているようです。さらに、記憶の欠落に関連する可能性がある幻覚や夢についての記述も見られ、オブジェクトの精神状態への影響が懸念されています。

また、最近の面会中に、SCPA-00224は「もしも魔法を使える世界に帰れるのなら、そのために何でもする」という発言を繰り返していることが確認された。このような強い帰還願望は、オブジェクトが異世界への帰還を強く望んでいることを示唆しており、再び魔法を使いたいという願望と関連している可能性が高い。財団はSCPA-00224の希望を適切に扱いつつ、安定したコンテンメント状態を維持する方策について検討を進めています。

注意事項:
SCPA-00224は現在魔法を使用する能力を失っているとされていますが、再び能力を発現する可能性を排除することはできません。SCPA-00224の行動を常に監視し、異常な変化や非協力的な態度を発見した場合は速やかに報告するようにしてください。また、SCPA-00224が持つ異世界やマナに関する情報については慎重に検証する必要があります。オブジェクトの証言を鵜呑みにすることなく、客観的な観察と調査を行うように留意してください。

記録番号:
SCPA-JP-00224

報告者:
saku

承認者:
Site-81長官 財団管理部門