調査員名：上野

観察記録：SCPA-XXXXが放つ体毛による物質変容の現象について、新たに観測ができた。SCPA-XXXXの檻内に設置された葉っぱに直接触れたSCPA-XXXXの体毛により、葉っぱが変色し始めた。変化は触れた部分から広がり、捕食者に対して備える生物として適応的に進化していると考えられる。

実験：SCPA-XXXXの体毛による物質変容のプロセスを確認するため、SCPA-XXXXの檻内に豚の遺体を入れた箱を設置し、SCPA-XXXXを接触させた。接触後、豚の遺体が30分で完全に分解され、その残骸からベンケイチュウが発見された。SCPA-XXXXが放つ体毛は強力な変異因子であり、人間に及ぼす影響や、異常な免疫力を持つ生物の作出が可能であると考えられる。なお、実験後はSCPA-XXXX檻内と実験用箱を廃棄処分することとした。

報告書承認者：Site Director

調査員名：田中太郎

調査内容：SCPA-JP-O-00033の体毛を取り扱う際の危険性を検証する

実験結果：SCPA-JP-O-00033の体毛をDクラス職員に接触させたところ、体内に侵入した毛が徐々に変色し、約1時間後にベンケイチュウに変化することが判明した。また、変容過程には強い苦痛が伴い、Dクラス職員は発作を起こすなどの症状を示した。これらの結果からSCPA-JP-O-00033の体毛の扱いについては、厳重な防護措置が必要であることが示唆された。

調査員名: 三毛別

追加情報：
SCPA財団は、2019年7月に北海道のある山岳地帯で不可解な現象が発生し、その原因がSCPA-JP-O-00033(チクチクしたクマ)にあることを突き止めた。現地に派遣されたSCPA財団職員によると、山に繁茂する植物が全て綿毛状に変化したり、周辺の動物がベンケイチュウに変化していた。

SCPA財団の調査により、SCPA-JP-O-00033は爆発的な変容能力を有しており、周囲半径5kmに体毛を飛散させ、それに触れた生物をベンケイチュウに変化させることが判明した。しかし、SCPA財団は、SCPA-JP-O-00033の変容機能について実験的に解明し、詳細な研究を開始する必要があると考えています。

近年、日本国内には怪しげな事象が相次いで報告されており、SCPA財団は、これらの事象がSCPA-JP-O-00033によるものである可能性があると判断し、探査・調査を継続的に行う方針を打ち出しています。

調査員名：山下田

探査記録:
北海道のある山岳地帯にてSCPA財団の研究員らは、かつて日本生類創研が管理していた施設跡地を発見。施設内での調査を進めた際に、壊れたガラス容器に入っていたのがSCPA-XXXX(チクチクしたクマ)であることが判明しましました。現場からSCPA-XXXXを回収し、保管施設に移送しています。

通信記録:
三毛別「研究員らが北海道にてSCPA-XXXXを発見した。地元の熊ハンターにSCPAを保護するための方策を相談し、SCPAの種類については詳細な説明はせず、明らかに異常な外見をしたクマと説明した。熊ハンターはSCPA-XXXXに近づかないよう注意してもらい、熊の住むエリアから遠く離し、現地の協力を得て警備員を配置した。」

実験結果:
D-クラスに対しSCPA-XXXXに接触させ、爆発により飛散した体毛の影響を調べた。SCPA-XXXXに接触したD-クラスの全員が変容を始めたため、即座に収容施設外に避難し、処置を行った。D-クラスの1名は変容による過酷な苦痛が原因で搬送後に死亡した。SCPA財団は更なる実験を中止するよう決定した。

調査員名：小林

[追加調査]
SCPA-JP-O-XXXXに対する新たな実験を実施したところ、SCPA-JP-O-XXXXに接触した被験者が異常な行動をとったことが判明した。具体的には、SCPA-JP-O-XXXXに触れた被験者は、社交的になり、周囲の人々に話しかけるようになった。この異常行動は、SCPA-JP-O-XXXXの体表から放出される微量物質によるものであると考えられる。なお、放出される微量物質は、現在のところ化学分析では特定されていないため、今後の解析を行う必要があります。

調査員名: 田中太郎

[追加調査結果]
SCPA-JP-O-00033の体内から採取した生物組織の分析により、SCPA-XXXXの体毛に含まれる毒性物質が特定され、遺伝子レベルでの変異の原因となっていることが判明した。また、SCPA-XXXXの爆発に伴い発生する強い静電気に着目し、SCPA財団が所有する他のSCPAの収容施設の静電気対策を見直すこととなった。さらに、日本生類創研から提供された情報をもとに、SCPA-XXXXの制御に関する研究が進められており、安全な取り扱い法の確立が期待される。

調査員名：三毛別

観察結果：
SCPA-JP-O-00033に接触してしまったD-XXXXに対して、処置を行った。しかし、変容するまでの時間が通常の2倍以上にかかり、変容後のベンケイチュウの体色も通常とは異なっていた。また、変容直後のベンケイチュウは暴れ回ることはなかったが、5分後に死亡した。これまでの実験報告では、変容直後のベンケイチュウが暴れた後に死亡することが多かったため、今回の結果は異常です。SCPA財団は、これまで以上にSCPA-JP-O-00033の研究を進めることが必要であると考えています。

調査員名：三毛別

【追加調査内容】
SCPA-JP-O-00033の体毛を用いた実験を実施した。それにより、SCPA-XXXXの体毛には神経系への作用があることが判明した。被験者に体毛を接触させたところ、神経系への刺激が生じ、様々な幻覚や幻聴が引き起こされた。この現象は、触れた部位の種類や薬物の影響、被験者の個体差によって異なる傾向があることが確認された。専門家チームによるさらなる調査が必要ですが、SCPA-XXXXの体毛には、心理的・神経的な症状に影響を与える有機化合物が含まれている可能性があります。SCPA-XXXXの特性に関する詳細な研究が必要であると考えられる。

【機密度のレベル】
Top Secret

【注意事項】

• 実験室でSCPA-XXXXの体毛を扱う際には、万全な防護装備を着用すること。
• SCPA-XXXXの体毛による実験は、SCPA財団の倫理委員会の承認を得た上で行うこと。
• SCPA-XXXXの体毛を接触させた生物が現在、SCPA財団の保管施設で収容されている場合、観察実験を行う際は、万全の注意を要する。

調査員名：加藤
調査内容：SCPA-JP-O-00033の体毛が周囲の温度や湿度に敏感であるかの調査
実験結果：SCPA-AU-022を使用して、SCPA-JP-O-00033が保管されている保管施設の湿度・温度を変更し、その後にSCPA-AU-022によって針金で体毛に刺激を与えたところ、湿度・温度が高い環境で刺激を与えた場合、体毛がより頻繁に動き、湿度・温度が低い環境で刺激を与えた場合、体毛の動きが減少することを確認した。SCPA-AU-022によって与えられた電気信号の大きさによって、体毛の動きが制御可能であることが判明しました。これにより、SCPA-JP-O-00033の体毛を「空気中を漂う監視カメラ」として利用する可能性があることが分かりました。

調査員名：藤井 真理子

探査記録：SCPA-JP-O-00033の実験により、体毛に刺さったベンケイチュウは、どのような環境下でも生き延びることが可能であることが判明しました。これにより、SCPA-XXXXが破壊的な封じ込めプロトコルを必要とする理由が明らかになった。また、SCPA-XXXXの生成過程に関する研究が急がれることが判明した。

実験：SCPA-XXXXから分泌された液体を、対象物の表面に塗布。数週間後、その表面からSCPA-XXXXと非常に似た生物が誕生した。このことから、SCPA-XXXXの生成過程は、特定の物質が存在する環境下での自然発生に近いものであることが示唆された。

観察記録：SCPA-XXXXの体表面の詳細な分析により、SCPA-XXXXの体毛は対象物に刺さった時点で刺激物質が分泌されることが判明した。また、SCPA-XXXXの発生源である生物は、従来のヒグマとは明らかに異なる特徴を持つことが判明した。現在、それらの特徴を把握するために、当該生物の生息地周辺での追加観察を行っています。

追加情報：SCPA-XXXXについて、当初から疑念を抱いていた日本生類創研による関与が指摘された。今後、日本生類創研に対する監視を行う予定です。

調査員名：中川

調査結果：SCPA-JP-O-00033の新たな特徴を発見した。観察により、SCPA-XXXXに接触したヒョウモントカゲモドキが変容し、以前に観察されたベンケイチュウとは異なる姿に進化したと判明した。そのヒョウモントカゲモドキは垂直な壁面を歩行し、壁面に張り付いている際に全身から放出される毒気により、周囲の生物に影響を与えることが判明した。この変化は、SCPA-XXXXの進化速度が予想以上であることを示唆しており、さらなる研究が必要とされる。

報告書への追加対応：

• SCPA-JP-O-00033の進化速度に関する研究を強化する必要があります。
• 変容した生物の毒気について研究を進め、対処法の開発が必要であることが判明しました。
• 観察結果から、SCPA-JP-O-00033の異常分類を更新する必要がある可能性があるため、今後の研究によって異常分類を再評価することが必要です。

調査員名：田中太郎

[観察記録]
SCPA-XXXX（カエルのような見た目の植物）から発見された種子を、他の植物と同様に土に植えて成長させた結果、SCPA-XXXXの個体の特徴である“嘴”が発生した。また、SCPA-XXXXに接触すると発生する特殊な液体に触れた植物は、同様に嘴を発生することが確認された。嘴は、昆虫や軟体動物を食べるためのものであるとされているが、SCPA-XXXXそのものがどのように絶滅の危機に瀕するようになったかは不明です。

[実験]
SCPA-XXXXから得られた特殊な液体を、実験対象の植物に塗布してから、同じ環境下で成長させた結果、植物の成長速度が向上した。また、同時に害虫の発生率が低下したため、SCPA-XXXXから得られる液体が一定の農業用途に役立つ可能性があると考えられる。ただし、SCPA-XXXX以外の植物に過剰に塗布すると、植物が枯れることがあるため注意が必要とされています。