特別収容プロトコル:
SCPA-JP-00377を収容するため、専用のセラミックメイドルームを設置してください。室内の気温は常に5度に保ってください。入口には二重扉と防音輪を取り付け、扉は常に施錠された状態にしてください。SCPA-JP-00377に接近するには、直径2メートルの全鋼製の金床と専用の手袋を身に着ける必要があります。SCPA-JP-00377の収容室は、物理的に隔離され、安全な距離を保っています。年に一度、電流の切れた特別なパンチングマシーンを、SCPA-JP-00377の収容室に設置することが許可されています。ただし、このためにSCPA-JP-00377を外へ移動させることは絶対に許可されていません。

説明:
SCPA-JP-00377は、身長2メートル20センチメートル、重さ200キログラムの人型実体です。見た目は、黒い柔軟な繊維質の素材で覆われた人間形の実体です。SCPA-JP-00377は、何らかの理由で攻撃されると、それを受け入れ、体を動かさずに攻撃者の力を吸収してしまいます。SCPA-JP-00377があらゆる種類の力学的エネルギーを吸収、蓄積する能力を獲得した後、SCPA-JP-00377は攻撃者を強力な打撃音とともに、数百メートル離れた場所へと強打します。書類によると、SCPA-JP-00377はすでに様々な畜生や獣から襲われた後、Raccoon Cityのような地域に放棄された建物内で発見されたようです。SCPA-JP-00377は、攻撃者の馬から人まであらゆる対象に対して同じ反応を示すことが確認されています。SCPA-JP-00377は、攻撃されてから4日後には、蓄積したエネルギーを放出し始めます。SCPA-JP-00377は、その放出されるエネルギーの量が増えるにつれて、暴走のリスクが高くなります。またSCPA-JP-00377がそのエネルギーを不適切な方法で放出した場合、大規模な災害や爆発が発生する可能性があります。

SCPA-JP-00377は、ここ最近の研究で、攻撃者の力を吸収した後、その人物の少量の遺伝子情報を変化させることができることが明らかになりました。この現象は、攻撃者のDNAから追加的な情報を抽出し、それをSCPA-JP-00377のDNAコードの一部に統合することによって起こります。この遺伝情報の融合により、SCPA-JP-00377の細胞構造が変化し、攻撃者のだけでなく、SCPA-JP-00377が触れた物質の一部の遺伝情報が融合することがあります。

これにより、SCPA-JP-00377は不吉な変化を起こし、恐ろしい結果をもたらす可能性があるため、SCPA-JP-00377への接触と情報の収集は、SCPA財団の最高機密の一つとされています。SCPA-JP-00377が他のSCPAと相互作用する可能性があるため、SCPA-JP-00377が発見された場合、その時点で最新のSCPA相互作用指令に従って素早く対処する必要があります。SCPA-JP-00377は、強力な攻撃力とともに、SCPA財団によって確保されていることを心に留め、常に危険であることを忘れないようにしてください。SCPA-JP-00377は、財団によって確保される前、民間企業が保管していた場所から脱走しました。その後の追跡中に、SCPA-JP-00377は常に獲物を追い詰める方法を求め、追いかけるイノシシや狩人などに襲いかかりました。このとき、SCPA-JP-00377はまだ成熟していなかったため、その襲撃は小さくていい結果に終わりましたが、SCPA財団がSCPA-JP-00377を発見・収容する前に、もっと恐ろしい襲撃が発生したかもしれません。

SCPA-JP-00377は、他のSCPAとの相互作用のために、「統合」と呼ばれる手順を受けます。これはSCPA-JP-00377のDNA構造を再プログラムし、SCPA財団の目的に資する形で制御することを可能にします。SCPA財団はそのリスクを最小化するため、統合処理中にSCPA-JP-00377を化学的に安定化し、精神的不安定性を軽減するように調整しています。しかし、SCPA-JP-00377が今後危険なエラーシーケンスに陥る可能性を排除することはできません。

SCPA財団は、SCPA-JP-00377に対する機密保護と、SCPA-JP-00377の異常性に対処するために、適切な訓練を受けたエージェントが収容施設内に配置することを強く推奨しています。また、SCPA財団の研究者たちは、SCPA-JP-00377のコンポーネント機能が、さらに研究を行っていくことで、SCPA財団の効率的な運営に貢献する可能性があることを指摘しています。しかし、SCPA-JP-00377の不穏な手法を理解し、そのコンポーネントを他のSCPAに接触させることで、SCPA財団は大きなリスクの上に立つことになるため、慎重な取り扱いが必要です。

補遺:
SCPA-JP-00377が収容されてからしばらくの間、研究者らはSCPA-JP-00377が受け入れたエネルギーをどこかに移すための機構があると考えていました。しかし、最近までそのようなものは発見されていませんでした。SCPA-JP-00377が空気中にあるエネルギーを吸収していたことが判明しました。SCPA財団が最新の技術を用いてSCPA-JP-00377を監視し、空気中にも微量のエネルギーがあれば、SCPA-JP-00377はそれを自動的に吸収し、体内に蓄積することができることを発見しました。SCPA-JP-00377はエネルギーが十分に蓄積された場合、解放することで、危険な状況が発生することが明確になっています。

現在、SCPA財団はSCPA-JP-00377が放棄された建物内で監視されており、適切な収容と安全を確保するための取り組みが進んでいます。SCPA財団は今後の研究において、SCPA-JP-00377がその既知の周囲にあるエネルギーを蓄積する方法の詳細を明らかにするために、科学的研究を行う予定です。SCPA財団によるまだ不明な点が多いSCPA-JP-00377の性質に関する研究は今後も続けられる予定です。

注意事項:
SCPA-JP-00377に対し、一切の攻撃を行わないでください。SCPA-JP-00377の実体は均一ではなく変化するため、SCPA-JP-00377をどのように攻撃するのが最適かは不明です。SCPA-JP-00377を攻撃すると、SCPA-JP-00377から大量のエネルギーが放出され、建物や人を含む多数の犠牲者が発生する可能性があります。SCPA-JP-00377と接触すると、SCPA-JP-00377が吸収したエネルギーを人体に移し、致死的な打撃を与える可能性があるため、絶対に接触しないでください。建設物や装置の近くのSCPA-JP-00377は、人生を脅かす可能性があるため、警告のチラシを配布することが許可されています。SCPA-JP-00377が暴走する可能性があるため、全ての作業員、管理者にはSCPA-JP-00377に関する訓練を受けることを推奨します。

記録番号:
SCPA-JP-00377

報告者:
██████教授

承認者:
█████管理責任者