特別収容プロトコル:
SCPA-███は、強固な鉄製の封印箱に24時間監視カメラを設置し、二重施錠で厳重に封印すること。封印箱には災厄を封じ込めるための聖なる記号が刻まれ、定期的な聖水の交換が必要です。SCPA-███の収容室は、24時間体制で武装した警備員による厳重な警備を行い、SCPA-███の展示を許可された職員以外の立ち入りを厳に禁じること。SCPA-███の展示部分が不規則に変動することがあるため、展示物の位置を厳密に記録し、展示場所の不審な変化があれば直ちに報告すること。SCPA-███の周囲には、無関係の物品を保管したり通行したりすることを禁止すること。SCPA-███の収容室内部は、定期的なクレンジング儀式によって浄化される必要があり、浄化の際には必ず資格のある聖職者が立ち会うこと。

説明:
SCPA-███は、漆黒の色彩を帯びた古代の呪いによって生じる異常現象です。この呪いは、直接的な触れ合いや視覚的な接触など、様々な手段によって人間に伝播する可能性があり、感染者は次第に精神的な蝕みを受ける。感染の初期段階では、被害者は不安や恐怖を感じ始め、周囲のものが漆黒に染まる幻覚を見ることがあります。その後、感染は悪化し、被害者は現実と幻想の区別がつかなくなり、極度の恐怖や狂気に襲われる。さらに進行すると、感染者は自己の存在さえも怪しみ始め、周囲に出現する漆黒の影に追われるようになる。最終段階では、感染者は完全に精神崩壊し、自らの命を絶つことが多い。SCPA-███の影響を受けた地域や人々は、漆黒の呪いによって歪んだ現実に苦しめられ、恐怖と混乱が蔓延する。SCPA-███の正体や起源についての情報は不明であり、研究が進められています。

追加情報:
SCPA-███の影響を受けると、感染者の周囲環境にも奇妙な変化が現れることが報告されています。例えば、建物や植物が漆黒の影で覆われる、空間が歪んで非ユークリッド幾何学的な形状を帯びる、時間の流れが不規則となって過去や未来が交錯するなど、異常現象が発生することがあります。また、SCPA-███に触れた生物は、その影響を受けるだけでなく、呪いを他の個体に伝染させる危険性が指摘されています。このため、SCPA-███の周囲においては厳重な隔離が必要とされ、感染の拡大を防ぐために注意が払われています。さらに、SCPA-███の影響下で発生した可動性の漆黒の影に対しては、Dクラス職員による消去作業が実施されており、影の蔓延を食い止めるための対策が取られています。SCPA-███の呪いは、その性質上、容易に制御や解除ができず、長期にわたる研究や対処が求められています。追加情報:
SCPA-███の影響下では、感染者の体にも異変が生じることが観察されています。特異な現象として、感染者の皮膚が漆黒の色調を帯び、摂取したものが漆黒の塊として排出されることが確認されています。さらに、MRIやCTスキャンなどの画像診断を行った結果から、感染者の脳内には異常な影や腫瘍のような構造が観測され、これらの奇妙な変化が感染者の精神にも深刻な影響を及ぼしている可能性が示唆されています。また、SCPA-███との接触が長期間続いた感染者は、身体機能の低下や異常な振る舞いを示すことがあり、彼らの異常な状態は触れられるほどの痛みや苦痛を伴うことが報告されています。これらの現象はSCPA-███の異常性や危険性を明らかにする一方で、感染者への対処や治療法の模索において重要な要素となっています。SCPA-███の影響は、単なる心理的な恐怖だけでなく、身体的な変化や障害をもたらす可能性があるため、その管理には特に慎重さが求められる。

補遺:
SCPA-███の研究が進む中で、漆黒の呪いの起源についての仮説が提起されています。いくつかの研究チームは、SCPA-███が古代の呪術師や魔術師によって創造され、遺跡や秘術の中に封印されていた可能性を指摘しています。また、一部の研究者はSCPA-███が異次元の存在から漏洩したものであるとする説を唱えており、異次元からの影響によってこの呪いが広まった可能性も考えられています。現在、これらの仮説を検証するための研究が進行中であり、SCPA-███の性質や効果に関する詳細な分析が行われています。さらに、SCPA-███を制御するための方法や、感染を治療する手段についての研究も行われており、漆黒の呪いに対する対処法の開発に向けて継続的な取り組みが行われています。SCPA-███の持つ謎と危険性に対処するため、研究と対策の強化が求められています。

注意事項:
SCPA-███に接触する際は、過剰な警戒心を持ち、漆黒の呪いによる心理的影響に注意すること。SCPA-███の展示物や周囲の環境が漆黒に染まっているように見えた場合は、冷静さを保ち、即座に遠ざけるよう努めること。SCPA-███の影響を受けた何らかの異常に気づいた場合は、速やかに指揮官や上級職員に報告し、適切な対処を行うよう努めること。感染のリスクを最小限に抑えるため、SCPA-███へのアクセスは厳重に制限されており、許可なく接近することは絶対に許されない。SCPA-███の収容状況や周囲の環境に異変があった場合は、ただちに関係者に報告し、適切な対策を講じることが重要です。

記録番号:
SCPA-JP-01066

報告者:
Dr. ██████

承認者:
Site Director █████